東日本大震災の被災者を受け入れている味の素スタジアム(調布市西町)で3月28日から、ボランティアによる児童生徒への学習サポートが行われている。
同サポートは、スタジアム内にある調布市被災者支援ボランティアセンターの呼びかけで同市内にある電気通信大学(調布ヶ丘1)の教員や学生がボランティアで行っているもので、初日は児童生徒12人が参加し、翌日には倍増するなど希望者が増えている。現在は学生ボランティアスタッフ10人で対応している。
同センターの呼びかけで、真光書店(布田1)が新品の参考書や問題集を寄付することを決めた。教員ボランティアと生徒ボランティアが同書店内の参考書コーナーで約1時間、それぞれの生徒に合った参考書を選び、寄付の手続きを行ったという。
電気通信大学教職課程部会長の佐々木啓子教授は「前もって寄付していただいた教科書も大変役になったが、未使用の問題集やドリルの提供は大変助かっている。学生とともに児童生徒のために全力で学習の助けになりたい」と話す。
真光書店の矢幡さんは「物資のサポートはもちろんだが、今回の寄付が学びたい気持ちを持ち続けている子どもたちへの心のケアの助けになれば」と話す。