東日本大震災の被災者を受け入れている味の素スタジアム(調布市西町)で4月18日から、携帯サイトで周辺の店舗や医院などの情報を提供するサービスが始まった。
同サービスは、スタジアム内にある調布市被災者支援ボランティアセンターのボランティアらが市内の地域ポータルサイト「ちょうふどっとこむ」と協力し、避難所周辺にある店舗や医院、公園や公共施設を携帯電話サイトで情報提供するもの。携帯電話サイトにアクセスするためのQRコードは、避難所の高さ130センチ、長さ270センチの大型地図に表示された情報と併せて、業態ごとに分類された冊子に掲載している。
集められた情報はコンビニエンスストアやスーパーなどのほか、ガソリンスタンド、医院、公園など100以上で、ボランティアが随時情報更新を行う。また、情報確認で各店舗などを訪問する際にはボランティアが「避難者応援店」のポスターを持参し、店舗前に掲出してもらう試みも併せて行っている。同施設は5月中旬まで開設される見込みで、今月24日で閉鎖予定の東京ビッグサイト、東京武道館からの避難者の受け入れる可能性もあることから、同応援店は同スタジアムの避難施設設置期間中は随時募集する。
ボランティアの大西さんは「集まった情報は応援のメッセージ。それを避難者に伝える架け橋のような立場となるよう作業している。店舗訪問時には飲食店からサービスの申し入れを頂くことも。現在112件が集まっているが、今後も足で情報収集を続けながら、避難者からのニーズも取り入れ随時追加していきたい」と話す。