今年4月に設立10周年を迎えた「調布市子ども家庭支援センターすこやか」(調布市国領町3)の来館者が7月27日、延べ100万人に達した。100万人目は、同日昼ごろに訪れた国領町に住む渋谷麻里子さん。娘の寧々さん(5)、乃々葉さん(2)を連れて遊びに来た。
100万人達成記念セレモニー。長友貴樹調布市長を囲んで記念撮影(関連画像)
この日は、居合わせたほかの利用者も立ち会って記念セレモニーを開催。職員手作りのくす玉割りや音楽演奏などが行われ、渋谷さんには、お祝いに駆け付けた長友貴樹市長と調布市社会福祉事業団・中根義雄理事長から、花束や記念品が贈られた。
天候に左右されない「屋根のある公園」として多くの子育て中の人に親しまれている同施設。渋谷さんもその一人で、雨の日でも遊べる点や見守りの職員がいて安心できること、必ず友達に会えることなどから週1回は利用するというリピーター。週末は夫が子どもを連れて出掛ける先としても助かっているという。
同施設は遊具や、おもちゃのある開放広場、畳敷きの部屋や電子レンジを備えた飲食のできる休憩室を整備するほか、親子の交流事業や子育ての知識を学ぶ講座事業、一時預り宿泊・夜間保育事業、育児相談機能も併せ持つ調布市の総合的な子育て施策の拠点。同市が調布市社会福祉事業団に運営を委託している。利用者は2001年設立当初からコンスタントに年間約9万5000人。この日の利用者は普段通りで、324人だった。
同施設長の諏訪部千秋さんは「開放広場と預かり・相談などさまざまな子育て事業を一つの場所で行っていることが効果を生んでいる。気軽に遊びに来て利用者同士や職員と交流する中で、昔はおばあちゃんに聞いていたような、ちょっとした悩みを相談できる場所でありたい」と話す。