都立神代植物公園(調布市深大寺元町5、TEL 042-483-2300)で現在、開園50周年を記念して講演会や企画展示などを行う記念イベントが開催されている。8日には「秋のバラフェスタ」も始まる。
同園は1961(昭和36)年に開園し、今年10月20日で50周年を迎える。これを記念し当日は無料で開園し、記念講演会「植物とわたし」を開く。講師はNHK「趣味の園芸」司会を務めたこともあり、花や緑に造詣が深い須磨佳津江さん。22日は大場秀章さん(元東京大学総合研究博物館教授)を講師に迎え、同園の役割や意義を紹介する記念講演会「神代植物公園の今日的意義」を開く。
8日~23日は50年間の歴史を写真や年表で振り返るとともに、同園のテーマの一つである江戸の園芸文化についてのパネルや、江戸時代から残る園芸植物の実物を展示する記念企画展示「神代植物公園 過去から現在、そして未来」を展開する。
「秋のバラフェスタ」は今年で10年目を迎えるイベントで、世界バラ会連合優秀庭園賞を受賞したばら園をゆっくり楽しめるようにさまざまな企画を用意。8日・9日・10日・15日・16日・22日・23日は、通常より早い8時から早朝開園し、夜もライトアップをして19時まで延長開園する(最終入園は18時)。
8日・16日・22日は8時から、香料分析師の蓬田勝之さんによる香りのツアーとバラの香りに関する講義「香りのモーニングツアー」を行う。29日は、バラにつけられた名前の謎を紹介する講演会「ミステリーローズ~正体不明のバラを追う~」を予定。千葉県立中央博物館上級研究員でバラの研究を行っている御巫(みかなぎ)由紀さんが講師を務める。
9日・16日・23日は「ばら園コンサート」を行うほか、期間中毎日ばら園テラスで軽食やドリンクを提供する「バラのカフェテラス」やバラにちなんだ小物を販売する「ロゼマルシェ」が営業する。
同園担当者は「50年間の感謝の気持ちを込めてさまざまなイベントを企画したので楽しんでほしい。秋のバラは花の色がいっそう美しくなるので、朝から夜のライトアップまでゆっくり見ていただければ」と来園を呼び掛けている。
開園時間は9時30分~17時(入園は16時まで)。月曜休園(祝日の場合は翌日休園、10月10日・11日・17日は臨時開園)。入園料は、一般=500円、65歳以上=250円、中学生=200円(都内在住在学の中学生は無料)、小学生以下無料。50周年記念イベントは11月20日まで。「秋のバラフェスタ」は今月23日まで。