調布市は現在、「調布市平和祈念事業」を展開している。
同市は1983(昭和58)年に同市議会で「調布市非核平和都市宣言」、1990年に同市で「調布市国際交流平和都市宣言」を宣言。2010年には「核兵器廃絶に向けての都市連帯推進計画」に賛同する世界各国の都市で構成された団体「平和市長会議」に加盟し、戦争体験を風化させないためにさまざまな差異を超えて共に生きることをテーマに、毎年平和祈念事業を展開している。
今年は「平和市長会議加盟都市5000突破記念原爆ポスター展」(同市役所2階)、「ヒロシマ・ナガサキ原爆写真ポスター資料展」(文化会館たづくり2階南ギャラリー)を開催。平和市長会議の協力の下、広島平和記念資料館から借りた原爆に関する資料約60点を展示し、67年前の広島・長崎で何が起こったのかを伝える。
市内では映画「ホタル」の上映会のほか、「平和祈念図書事業」として「平和祈念・公開納涼読書会」なども予定する。
ポスター展や資料展を担当する文化振興課の伊瀬さんは「戦争を知らない世代が増え、戦争体験の風化が危惧されている。平和は当たり前にあるものではなく、努力して維持するもの。ぜひご家族で来場していただき、若い世代の方々にも平和の尊さをあらためて再確認していただけるとうれしい」と話す。
各イベントの詳細はホームページで確認できる。