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調布・仙川の実篤記念館で「本の美」展-岸田劉生の装丁や挿絵も

実篤が昔話を題材に書いた戯曲「かちかち山」。岸田劉生が表紙を装幀した。

実篤が昔話を題材に書いた戯曲「かちかち山」。岸田劉生が表紙を装幀した。

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 調布・仙川駅近くの「武者小路実篤記念館」(調布市若葉町1、TEL 03-3326-0648)で10月27日、秋の特別展「本の美~装幀と挿絵~」展が始まった。

(実篤が発行に関わった「白樺」。装幀は岸田劉生。

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 武者小路実篤の著書と発行に関わった雑誌の装丁、挿絵作品の原画や下図、装丁・挿絵に関わる書簡資料など約200点を展示する同展。展示物の一つ「かちかち山と花咲爺」(大正6年刊行、阿欄陀書房)は「子どもたちにも読める作品」との依頼で、実篤が昔話を題材に書いた戯曲作品。装丁と挿絵は実篤と親交の深かった岸田劉生が手掛け、北方ルネサンスの作品に影響を受けていた当時の作風を見ることができる。同展ではほかにも、梅原龍三郎、河野通勢、中川一政など日本の近代美術を代表する画家たちのほか、40歳ごろより絵を始めた実篤自身の手掛けた装丁と挿絵も展示している。

 同館首席学芸員の福島さんは「今回は読書の秋に合わせ装丁に特色のある本を厳選した。美術的にも楽しんでもらえる内容なので、多くの人に足を運んでいただければ」と話す。

 開館時間は9時~17時。月曜休館。入場料は、大人=200円、小中学生=100円、市内在住65歳以上無料。12月2日まで。

 同館では毎年500部限定で制作している2013年版オリジナル・カレンダー「武者小路実篤画集」(1,050円)の販売も開始。同館窓口のほか、調布市役所・売店と調布パルコ内の書店「勝文堂」でも購入できる。

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