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調布・せんがわ劇場で「人形演劇祭」-調布市由縁の写し絵も

黒谷都さんの「KUROSOLO壱番半月」より

黒谷都さんの「KUROSOLO壱番半月」より

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 調布市せんがわ劇場(調布市仙川町1、TEL 03-3300-0611)で2月15日からから、「第4回 人形演劇祭“inochi”(いのち)」が開催される。

「影絵人形劇団 みんわ座」の写し絵

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 2010年の開催から、今回で4回目の同演劇祭。5劇団の演目と6組のパフォーマンスを10日間にわたり日替わりで行う内容。オープニングの15日と16日は日本の前衛的な人形演劇の第一人者である黒谷都さんが「KUROSOLO壱番“半月”」を上演する。「赤ずきん」や「桃太郎」、「青い鳥」など昔話のモチーフを取り入れた内容で、作劇・演出・出演の全てを黒谷さんが行う。同演目のみ10歳以上が対象。

 最終日の24日には「影絵人形劇団 みんわ座」が写し絵の手法で「三枚のお札」と「あわてだるま」を公演。写し絵は和紙のスクリーンに「風呂」と呼ばれるキリ製の幻灯器を使い、絵を投影しながら動かす仕組みで、日本のアニメーションの原点ともいわれている。同劇団の写し絵は江戸末期から明治初めにかけて調布市国領で活躍した「玉川文楽」を復活させたもので、英ブライトン国際映画祭や米ハリウッド映画アカデミーでも上演している。

 期間中はほかにも「人形劇団 パン」が17日に「星の王子さま」を、「Puppet Theater ゆめみトランク」が20日に「URASHIMA」と「やぎのおはなし」を、「人形劇団ココン」が22日に「繭の夢」、23日に「糸による奇妙な夜」をそれぞれ上演する。

 11日には「人形つくりワークショップ」を開催。南波瑞樹さんを講師に迎え、動かすことができる帽子型の人形を制作する。ワークショップ参加者は15日に行う同演劇祭のオープニング・パレードに制作物と共に参加できる。

 プロデューサーの玉木さんは「4回目となる今回はバリエーションを意識したプログラムにした。クオリティーが高く、大人が見ても目を開かれる作品が多い。子どもも大人も楽しめる人形演劇のイベントは日本ではここでしか見られないので、ぜひ見に来てもらえれば」と話す。

 観劇チケットは劇場窓口と劇場チケットサービスで発売中。料金は一般=3,000円、市民=2,700円、子ども・学生=1,500円、親子=4,000円(セットチケットもあり)。今月24日まで。ワークショップの参加費は1,000円(予約優先)。

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