調布・下石原八幡神社で300年伝わる「道中獅子舞」-後継者不足も乗り越え

約8キロある獅子頭をかぶり、太鼓をたたきながら地元を舞歩く「道中舞」の様子

約8キロある獅子頭をかぶり、太鼓をたたきながら地元を舞歩く「道中舞」の様子

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 調布の下石原八幡神社(調布市富士見町)で10月6日、例大祭が行われる。約300年前から伝わっているとされ、同市の有形民俗文化財に指定されている獅子舞が披露される

境内に作られた土俵で舞を披露する「土俵舞」の様子

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 披露される獅子は女獅子(めじし)、中獅子(ちゅうじし)、王獅子(おうじし)の3頭。江戸時代に疫病が大流行した時に、各戸を巡って舞い、疫病払いしたと伝えられている。戦後は例大祭で断続的に獅子舞を奉納してきたが、後継者不足により2001年の「道中舞」を最後に中断されていた。

 地元住民らの思いが通じ、3人の若い後継者により2009年に「道中舞」は復活。約8キロある獅子頭をかぶり、太鼓をたたきながら地元を舞歩く獅子舞の熱演は観客から大きな拍手を浴びた。翌年には境内に作られた土俵で舞を披露する「土俵舞」も復活した。

 当日は、同神社を出発し三車やみこしと共に旧甲州街道を約3時間練り歩いた後、同神社に戻り「土俵舞」を披露する。

 下石原自治会の熊澤モータース・熊澤健二さんは「伝統芸能が復活し、続けていけることは大変喜ばしいこと。後継者たち見事な舞を見せてくれることで、地元に活気もあふれてくる。これからも地元を盛り上げながら、いつまでも獅子舞をつないでいきたい」と話す。

 「道中舞」は13時スタート。「土俵舞」は16時から。

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