東日本大震災の復興支援活動を行うボランティア団体「調布から! 復興支援プロジェクト」(事務局=調布市上石原1)が中心となって組織する調布・福島フレンドリーカップ運営委員会が7月26日~28日の3日間、福島県須賀川市と相馬郡新地町の少年サッカーチームを調布市内に招待する。
須賀川市出身の深大寺住職・張堂完俊さんと福島のサッカーチームの少年たち
東日本大震災直後の2011年7月から毎年行っている同事業。震災による原発事故の影響から屋外での遊びを制限されている子どもたちに、調布市の子どもたちと交流しながら夏休みを過ごしてもらおうと企画し、今年で4回目を迎える。
今年は「須賀川市・岩瀬FC」と「新地町・新地SSS」の子どもたちや保護者29人を招待。子どもたちは須賀川市出身の張堂完俊さんが住職を務める深大寺(深大寺元町5)と福島県飯舘村社会福祉協議会の事業などへ協力している覺證寺(富士見町1)に宿泊し、同寺での作務体験や市内散策、地域の盆踊りへの参加や同市にある電気通信大学(調布ケ丘1)の見学を予定する。FC東京の試合観戦では、オリジナルTシャツを着用して選手入場時に選手とハイタッチを行う予定。
メーン事業である調布の少年サッカーチームとの交流戦は昨年度から、「調布・福島フレンドリーカップ」として開催。27日に市民西町サッカー場(西町)で行われる試合では、市内の3チーム(5年生以下)との交流戦のほか、調布・福島混合5チームでの混合リーグ戦を行うという。
同運営委員会で交流戦の担当を務める調布市少年サッカー連盟の長谷さんは「交流試合として対戦形式の他に混合チームを作るなどの工夫をしている。サッカーというスポーツを通じて仲良く過ごし楽しい夏の思い出にしてほしい。福島の子どもたちには、きれいな人工芝のグラウンドで伸び伸びとプレーしてほしい。調布の子どもたちには被災地のことを少しでも理解し、サッカーができる環境に感謝する心を持ってほしい」と期待を込める。
「調布・福島フレンドリーカップ」の開催時間は9時30分~14時45時。入場無料。