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調布・国領で「サッカークリニック」-発達障がい児童のソーシャルスキル育成

「サッカークリニック」に参加した6人のメンバーとコーチ、「一緒にサッカーができるのがとにかく楽しい」と話すボランティアの5人

「サッカークリニック」に参加した6人のメンバーとコーチ、「一緒にサッカーができるのがとにかく楽しい」と話すボランティアの5人

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 調布市国領の「東京YWCAまきば保育園」(調布市国領町1、TEL 042-483-5208)で9月24日、発達障がいなどの課題をもつ小・中学生を対象とした「サッカークリニック」が開催された。

東京YWCAまきば保育園で開催したサッカークリニックの様子

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 特別支援学級などに通う小学生以上の子どもたち個々の発達に合わせ、ソーシャルスキルを育成する機会の必要性から、同保育園が音楽療法や陶芸教室とともに用意する療育プログラムの一環。普段、学校などで友達とサッカーを楽しむことが難しい子どもたちが、それぞれのペースで集団と体を動かしながら、達成感や自己肯定感、積極性などを得ることを目的とする。本年度4回目となる今回は6人の子どもが参加した。

 当日は都内でサッカースクールなどを運営する「ファンルーツ」(中央区)のコーチが指導に当たり、準備運動、ドリブルシュートの練習、ミニゲームなどを行った。参加の仕方でサッカーを楽しみ、笑顔や徐々に上達する姿が見られることで、学校以外に子どもの居場所を求める保護者にとっても有意義な機会となっている。本年度から旅行関連事業を行う「近畿日本ツーリスト」 (千代田区)の社員がボランティアで子どものサポート役として参加。多くの人と関わることで子どものコミュニケーション能力や協調性獲得を目指すとともに、同社にとって旅行業務の幅広いニーズに応える展開を見据えた社会貢献の一環としても重要な活動となるという。

 クリニックに参加した岩崎未来翔(あすか)さんの母・妙子さんは「コーチが子どもたちの思いを聞き、できるまで待ってくれる。できたら褒めてくれることで肯定感を得て、また次に挑戦したくなる気持ちを持ってくれるのがとてもうれしく、板橋区から通っている。学校や社会ではコミュニケーションが難しいところがあるので、こういう場で仲間と喜び合う気持ちを味わってもらいたい」と話す。 

 同保育園の大沢千佳子園長は「サッカーをやってみたい、楽しみたいという子どもたちが障がいの領域に関わらず参加できる方法で集まり、個性や目的をよく理解したコーチやボランティアの寄り添いで安心して個性を発揮してくれれば。今日のゴールはそれぞれでいいと思う」と話す。

 問い合わせは東京YWCAまきば保育園(TEL 042-483-5208

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