国立天文台で「三鷹・星と宇宙の日」-「次世代超大型望遠鏡TMT」テーマに

10月24日・25日に開催する「三鷹・星と宇宙の日」

10月24日・25日に開催する「三鷹・星と宇宙の日」

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 国立天文台三鷹と東京大学天文学教育研究センター(三鷹市大沢2)で10月24日・25日、「三鷹・星と宇宙の日」が開催される。隣接する「三鷹市星と森と絵本の家」でも同25日、「三鷹市星と森と絵本の家秋まつり2014」が行われる。

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 同イベントは、観測施設や研究棟の一部を公開して最新天文学と研究成果を紹介するもので、毎年天文ファンや近隣の市民が来場しにぎわう。三鷹市星と森と絵本の家は、台内の大正時代の建物を保存活用し、絵本の展示や読書を楽しむ施設。

 今年のメーンテーマは「宇宙のフロンティアに挑むTMT」。TMT(Thirty Meter Telescope=30メートル望遠鏡)とは、今年からハワイ島マウナケア山に建設が始まった次世代超大型望遠鏡で、日本・米国・カナダ・中国・インドとの国際協力で進められているプロジェクト。492 枚の複合鏡からなる口径30 メートルの光学赤外線望遠鏡で、2021年の完成を目指している。

 プレ開催と位置付ける24日は16時~、東京大学天文学教育研究センターの真喜屋龍特別研究員(東京大学、日本学術振興会)によるミニ講演会「最新のコンピューターシミュレーションで紐解く宇宙の歴史」、同17時30分~、国立天文台の竝木則行教授によるミニ講演会「『はやぶさ』の科学成果と課題 ~『はやぶさ2』の挑戦 ~」をすばる棟・大セミナー室で行う。

 講演会は25日、東京大学の本原顕太郎准教授による「赤外線で宇宙を見よう~動き始めたTAO望遠鏡計画~」を東京大学天文学教育研究センターで11時30分~開催。プリンストン大学のEdwin L. Turner教授による「The Search for Planets and Life Outside the Solar System(太陽系外の惑星と生命の探索)」(同時通訳あり)を13時~、国立天文台・総合研究大学院大学の家正則教授による「30メートル望遠鏡TMT、いよいよ建設開始!」を14時30分~、すばる棟・大セミナー室で行われ、同2講演はネット中継され、会場に入りきれなかった人や来場できなかった人も聞くことができる。

 広いキャンパス内には、子どもが楽しみながら星や宇宙に親しめるスタンプラリーやゲーム・クイズ・工作コーナーなども用意。天文や宇宙について深く学びたい人には、天文学者が直接質問に答えるコーナーが設けられ、天候が良ければ口径50センチ公開望遠鏡による天体観望、協力メーカーや販売店による天体観望会と機材展示も行われる。

 三鷹市星と森と絵本の家では「むかしなつかし ほのぼのスペース(宇宙)」と題し、クラフト工作・手作りおもちゃ作品展・手作りグッズや絵本の家グッズの販売などが行われ、喫茶コーナーも開かれる。

 開催時間は、24日=14時~19時、25日=10時~19時(入場は各日18時まで)。「三鷹市星と森と絵本の家秋まつり2014」は、25日11時~16時。いずれも入場無料。当日は駐車場がないためバスなどの共交通機関での来場推奨。自転車とバイクの駐輪場あり。障がい者など車での来場希望者は、国立天文台(TEL 0422-34-3600)へ要問い合わせ。

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