都立神代植物公園(調布市深大寺元町5、TEL 042-483-2300)で10月29日から、丹精込めて仕立てた菊作品を展示する「第54回神代植物公園菊花大会」が始まる。
同イベントは開園当初から続く伝統的な大会で、植物会館展示室と特設展示場にさまざまな菊作品が並び、園内を華やかに彩る。
鉢物の菊の仕立てには、いくつかの種類がある。「3本仕立て」は、1本の苗から3本の枝を伸ばし、3つの花を調和させて咲かせた大菊の標準的なもの。「ダルマ作り」は草丈が低く小型の3本仕立てで、全体を丸いだるまのような形に仕立てたもの。「福助作り」は1鉢に1本の茎を伸ばし、1花だけを咲かせるもの。「懸崖仕立て」は小菊の枝を垂らして、断崖絶壁に自生する木の姿を表現したもの。また、白色・黄色・赤色の各色4鉢ずつ合計12鉢で構成する「個人花壇」は、大会の見どころの一つになっている。
同園担当者は「今回も表情豊かな作品が多数出品され、見事に仕立てられた菊の姿から出品者の努力を感じ、見る者を引き付ける。伝統が脈打つ菊の姿を秋空の下で楽しんでほしい」と話す。
通常開園時間は9時30分~17時(入園は16時まで)。月曜休園(祝日の場合は翌日)。入園料は、一般=500円、65歳以上=250円、中学生=200円(都内在住在学の中学生は無料)、小学生以下無料。11月24日まで。