調布・神代植物公園で梅まつり-ガイドツアーや江戸時代の貴重な文献展示も

うめ売店と園内の昨年の様子

うめ売店と園内の昨年の様子

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 都立神代植物公園(調布市深大寺元町5、TEL 042-483-2300)で2月3日、ウメの解説をする園内ツアーやウメにちなんだ展示や講演などを行う「梅まつり」が始まった。

「韻勝園梅譜(いんしょうえんばいふ)」の模写帖の一部

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 同園の「うめ園」には古くから伝わる品種を中心に約70種180本のウメが植えられ、例年2月中旬から3月上旬に花盛りを迎える。野梅系で、赤い八重咲きの「八重寒紅(やえかんこう)」や白い花の「月の桂(かつら)」、豊後系でフリルのような花弁が優雅な「楊貴妃(ようきひ)」やボタンの花を小さくしたような「白牡丹(はくぼたん)」、緋梅系で濃い紅色の「鹿児島紅(かごしまべに)」や大輪で雄しべまで赤い「大盃(おおさかづき)」など、紅白の色合いや形がさまざまな姿が楽しめる。

 「うめ園」を中心に園長が園内の見どころを1時間ほどかけて案内する「園長による園内ガイドツアー」は2月22日(11時~、当日先着30人)、ボランティアスタッフが案内する「うめ園ガイドツアー」は同27日~3月1日(10時30分~、13時30分~、人数制限なし)に行う。

 植物会館では2月3日~15日まで、特別企画展「梅 いまよみがえる江戸の光彩-神代植物公園所蔵『韻勝園梅譜(いんしょうえんばいふ)』の全容―」を開く。「韻勝園梅譜」は、江戸時代の梅の研究家で育種家の春田久啓(はるた ひさとお)が自身の梅園「韻勝園」の96品種を写生し解説文を添えたもので、パネル解説とともにその全容を紹介する。同展にちなみ江戸時代の園芸文化や園芸植物について小笠原左衛門尉亮軒(おがさわら さえもんのじょうりょうけん)さん(NHK「趣味の園芸」講師・雑花園文庫主人)が解説する講演会「江戸園芸文化と梅」も開く(当日先着50人)。

 「うめ園」のあずまやでは、温かい飲み物を販売する「うめ売店」を2月21日・22日・28日・3月1日に臨時出店する。

 広報担当者は「春の足音を聞きながら、紅白艶(あで)やかなウメをさまざまな視点で楽しんでほしい」と呼び掛ける。

 開催時間は9時30分~17時(最終入園は16時)。月曜休園。入園料は、一般=500円、65歳以上=250円、中学生=200円(都内在住在学の中学生は無料)、小学生以下無料。3月1日まで(ガイドツアーとうめ売店は荒天中止)。大温室は増築・改修工事に伴い平成28年春まで休館。

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