調布の製めん会社「ラスター食糧」(調布市小島町3、TEL 042-486-7006)が6月17日、創業49周年を迎える。
同社は、先代の新谷徳雄さんと妻の鹿寿子さんが1961(昭和36)年に開業。徳雄さんが粉やマカロニを扱う会社に勤務していた経験を生かし、手作業で中華めんやギョーザの皮などを手掛けた。当時は失敗を重ねながら商品化に努め、自転車で手売り販売を行い、顧客を増やしていたが、1995年に漏電のため火災が発生し全焼した。
火災発生当時、徳雄さんが70歳ということもあり廃業を考えたが、顧客から再開を願う声が多数届いたことから、8年後の2003年に長女夫妻と二女が引き継ぎ、業務を再開した。鹿寿子さんは「お客様の再開の声が励みとなり、夫は好きなことを続けることができた。これは本望としか言えない」と振り返る。
現在は調布を中心に世田谷から八王子までの範囲に顧客を持ち、月に約4万5,000食の中華めんやギョーザの皮、ワンタンなどを販売している。製めんは天候や湿度などで仕上がりが変わると話す次女の州代さんは「当たり前のようだが、毎日同じめんを作り続けるという難しさがやりがいになっている。おいしいめんづくりを維持し続けることがお得意様への感謝の気持ち」と話す。
49周年を迎える今月は、毎週土曜に行う店頭販売で「49周年記念セール」を行い、めんに限り10%引きで販売する。店頭販売時間は13時~16時。