調布の老舗料亭が創業40周年-40年前の価格でビールを提供

創業当時の男爵亭

創業当時の男爵亭

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 調布の日本料理店「男爵亭」(調布市小島町1、TEL 042-488-0343)が4月4日、創業40周年を迎え感謝祭を行う。

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 同店は、先代が和菓子店やパチンコ業などを営業していた現在地に相談役の斉藤友之助さんが1969(昭和44)年4月4日に開業。公爵や伯爵にはなれないが、男爵の気分で飲みに来てほしいとの思いから「男爵亭」と名付け、商標登録も行っている。「料理は割烹(かっぽう)。ビールはアサヒ。酒は神鷹(かみたか)」とフレーズを掲げ、一貫してビールの銘柄にこだわり続けた。当初は別ブランドのビールがないことでクレームがやまなかったが、同ビールの熱心な営業マンと屋台店のビールよりも安い価格だったことで、次第に定着してきたという。

 店舗面積は52坪。1階にテーブル16席と座敷8席、カウンター10席、2階は掘りごたつの座敷5部屋で最大50人、3階は60人までの大広間と個室1室を設ける。一品料理から会席料理まで、純日本料理を提供している。

 斉藤さんは「40年営業していると良いことも悪いこともあり、悲しい別れもあるが、毎年宴会で利用してくれる会社や七五三のお宮参りの祝いで利用した子が20歳になった祝いにまた訪れてくれるなど、お客様それぞれの歴史にこの店も刻まれている。『途中であきらめずにやり遂げること』『お客様を裏切らないこと』が40年続けられたこと」と振り返る。

 40周年を機に二代目社長に就任した斉藤幸司さんは「時代や街並みの変化により新たな店作りの必要性はあるが、40年続いたこの店の『のれん』は一人だけのものではないことを忘れずに、お客様の思い出とともに引き継いでいきたい」と話す。

 感謝祭は4日・5日の2日間で、「神鷹樽酒」を限定100人に無料でサービスする。アサヒジョッキビールは40年前の価格である100円で提供。そのほか、通常7,800円の「伊勢エビ造り」を1,980円(1日限定10尾)、「特選牛しゃぶ」は半額の1,990円で提供するなどのサービスを予定している。

 営業時間は、月曜~金曜=11時30分~13時45分、16時30分~22時30分、日曜・祝日=11時30分~13時45分、16時30分~21時。

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