仙川のプラザ・ギャラリー(調布市仙川町1、TEL 03-3300-1010)で4月30日、「社会芸術 吉田富久一による『創造性のかたち』」が始まる。
吉田さんは1953(昭和28)年群馬県富岡市生まれ。1978(昭和53)年多摩美術大学大学院修了後、山岳地での生活経験を通し芸術の根源に自然を置くようになる。群馬県の前衛活動をリードした「やまだや画廊」の金子英彦さんから芸術の社会性への示唆を授かると、1987(昭和62)年「アートハウス」を設立。1998年「ようこそアートハウスへ」を出版、2001年まで活動。
社会芸術は、2002年に吉田さんが調布市で設立。、ーティストが自身の作品を「自力更生車」に乗せて街中でパフォーマンスやワークショップを展開しながら、市民と直接コミュニケーションを取るアートプロジェクト。
同展では土器など5~10点を展示する予定。吉田さんは「穏やかな日和には土器を台車に乗せて庭へ押し出す。里山で採取したドングリや農家から提供を受けた収穫物を炭火で煮炊きし食すと、『恊働』の必然に至る。閉塞(へいそく)する近代文明の行く先を案じ、未来への生き方を来場者と語り合う。このような働きかけの共有を『創造性のかたち』とした」と語る。
期間中、次の日程でイベントを開く。4月30日15時=「食」のワークショップ、17時=オープニングパーティー、5月7日13時・8日13時=「世界小屋会議」囲炉裏(いろり)カフェワークショップ「縄文の囲炉裏研究とお点前」、14日15時=「世界小屋会議」ミニシンポジウム「地球の未来・環境を考える『環境カフェ』」、15日13時=ワークショップ「『まちに鉱山あり』挑戦-炭火によるアルミ鋳造に挑戦」、21日15時=「世界小屋会議」ミニシンポジウム「土壌について考える」、22日13時=ワークショップ「田圃の土と井戸掘りの土で小さな土器を焼く」。
開催時間は10時~18時30分。水曜休館。入場無料。5月29日まで。イベント参加費等の詳細・申し込みは社会芸術(TEL 090-8301-5811、メール pwd4tut2ev@me.point.ne.jp)まで。