調布市仙川に7月5日、農薬や化学肥料を使わない野菜を中心とした産直品を提供する「kohuku Sengawa(こふくせんがわ)」(調布市仙川町1、TEL 03-5314-9240)がオープンした。
太陽光発電架台の開発、製造、販売やエネルギー関連のコンサルタント事業などを中心に展開する「オルテナジー」(立川市)が、エネルギーと食の分野で「先人から受けた恩を次世代に返す」という企業理念に基づきオープンした同店。効率優先の既存の食流通を見直し、独自の流通システムを構築。安全・安心な食品を手頃な価格で家庭に届ける実店舗として、生産者と本物を求める消費者を直接つなげていくという。店舗面積は約15坪。
同店は「八百屋カフェ」をテーマに、有機農業が盛んな埼玉県比企郡小川町や静岡県富士宮市を主要産地とした野菜のほか、有機農業経験のある自社バイヤーが選ぶ産直の米や卵、加工肉、オリーブオイル、コーヒーなどをそろえ、それらを使った軽食も販売する。軽食はテラス席を含むイートインスペース(計13席)に持ち込むことができ、有機野菜を使ったベトナム風サンドイッチ「バインミーサンド(3種類)」(490円)や「しあわせココナツと十勝小豆あんサンド」(400円)などを用意。コーヒー(280円)などのドリンクも提供する。
通常あまり出回っていない珍しい食材などは、調理法を「秘伝の農家レシピ」として紹介。実際に生産者を店頭に招き講話や実演、試食なども行う。
同社の山本悠太さんは「仙川は1号店にふさわしい本物志向の強い街。味や安全にこだわり、農家さんが手間をかけた野菜のおいしさをぜひ多くの方に味わってもらいたい。食の世界に新風を吹かせられれば」と意気込む。
営業時間は10時~20時。月曜定休。