調布リトルリーグが布多天神社(調布市調布ヶ丘1)で1月8日、夏の全日本優勝と米国で開催される世界選手権出場を目指し必勝を祈願した。
昨年11月埼玉にて開催された親善大会(SAIBO CUP)に出場した時の調布リトルリーグの選手
同チームは、2015年に野球殿堂入りした故・林和男さんが1965(昭和40)年に創立した50年以上の歴史あるチーム。就任16年目の現山下孝次監督は、新年の練習を始めるにあたり、選手が健やかに練習に励み成長できるように毎年欠かさず布多天神に参拝している。今年も選手、監督、コーチ、保護者ら約40人が気持ちを一つにチームの必勝を祈願。目指すは全日本連覇だ。
同チームは昨年7月、「全日本リトルリーグ野球選手権大会」で29年ぶりに優勝。日本一の栄冠を手にし、かつ日本代表として8月、米国ペンシルバニア州ウイリアムスポートで開催された「リトルリーグ世界選手権大会」に出場した。現在チームの中心選手は、昨夏世界大会で戦った先輩とともに練習し背中を追い続けた1年後輩の選手ら。先輩が実現したリトルリーガーの夢・世界大会への切符を再び自分たちの手でつかもうと、日本一を目指し日々練習に取り組んでいる。
山下監督は「野球は失敗の多い難しいスポーツ。失敗を失敗で捨てず、次への材料としチャンスを自信にできるかどうかが大切。選手の野球人生は始まったばかりで、木に例えると今は根っこの部分。伸びていく途中で倒れることのないように根っこをしっかりと張り、将来大きな木になる準備をしなければならない。選手には失敗を繰り返しても折れることなく継続することで、強く大きな木となってほしい。調布リトルは全日本連覇という目標に挑戦できる唯一のチーム。大きな目標だがしっかりと準備をして再び日本一を目指したい。そして町全体が野球をする子どもたちのためにあるメジャーリーグのような雰囲気のウイリアムスポートに、選手を連れて行ってやりたい」と話す。
キャプテンの小学6年生の牛久保圭吾選手は「僕たちのチームは元気で明るく、波に乗れば打線がどんどんつながって、全員で支え合える。チーム一丸となって先輩たちができなかった世界一をとりたい。全日本連覇をできるチームは調布だけなので、そのことをしっかりと頭に入れて春と夏の大会へ挑んでいきたい」と意気込みを話す。