都立神代植物公園（調布市深大寺元町5、TEL 042-483-2300）で1月29日、「防災公園」としての取り組みを紹介するとともに避難活動を体験することで自助・共助・公助について学んでもらう「防災ミニフェスタ」を行う。

防災トイレ組立体験の様子

　同園は地震などの災害が起きたときの「避難場所」や「活動拠点」に指定されており、市民の命を守る「防災公園」の役割を担っている。園内には、常設の災害用トイレのほかに非常時に利用できるマンホール型トイレや災害救援自動販売機、停電時でも使用可能なソーラー照明灯、さらに大規模救出救助活動拠点としてヘリコプターの離発着が可能な広場が備わっている。

　同フェスタではこのような取り組みをパネル展示で紹介するとともに、消火器を使った「初期消火体験」、いざという時に覚えておくと便利な「レスキュー・ロープワーク体験」や「防災トイレ組立体験」、煙や揺れの恐さを体感する「煙体験」や「起震車体験」を企画した。そのほかに「ペットの避難相談」「犬の心肺蘇生法体験」も予定している。

　担当者は「当園は災害時の公的救助機関の活動拠点に指定されている『公助』の場であるが、まずは自分自身の身を守り公園などの安全な場所に避難する『自助』、そして避難してきたみなさんと助け合う『共助』が必要になる」と話し、行政・個人・地域それぞれの協力と取り組みの大切さを訴えている。さらに、「この機会に当園の役割を広く知っていただき、今回のプログラムを体験することで防災や減災に役立ててほしい。子どもからお年寄りまで家族みんなで参加を」と呼び掛けている。

　開催時間は9時30分～12時。会場は正門前広場（無料開園区域）。参加無料。天候により内容の変更や中止あり。