調布の國領神社(調布市国領町1)で4月29日・30日、「第7回国領千年乃藤まつり」が開催される。
2011年に東日本大震災の被災地支援チャリティーを目的に始まった同イベントは今年で7回目。同神社では毎年、神木である藤の開花に合わせ同イベントを行っている。現在は「ちょうふ八景」に選ばれている神木を守り育てる基金事業として継続し、藤の花の下で市民が手作りする交流の場として、毎年多くの来場者が訪れる。
境内の藤棚は、高さ4メートル、面積約400平方メートルで、樹齢は400年~500年といわれる。藤の木は「幾歳月を経て今日もよく伸び茂る」ことから、延命・子孫繁栄・商売繁栄・万事繁栄に通じ、「藤(フジ)」の字は不二、無事に通じることから、地元では同神木を畏敬の念を込め「千年乃藤」と呼んで親しんでいる。同神社の「千年乃藤」が描かれた藤色の朱印帳は、地元の寺社巡りファンの間で人気が高いという。
イベント当日は、コンサートやハワイアンフラダンスなどのほか、焼きそば、地鶏焼きなどの販売、藤をモチーフにした日本酒カクテルや藤をイメージしたワインの販売店が出店する。29日は「千年乃藤」の夜間ライトアップを行う。
同神社宮司の野澤さんは「『千年乃藤まつり』は、國領神社のご神木『千年乃藤』を守り育てていくことを目的に開催している。藤棚の下で市民の新たな出会い、交流を通じて、市民手作りの『色と香りと音と味』を楽しんでいただければ」と来場を呼び掛ける。
開催時間は、4月29日=13時~20時、同30日=10時~16時。小雨決行。