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調布市在住作家が「時の流れ」テーマに作品展 カキ殻と和紙で「ゆらぎ」表現

田村正樹さんの作品「蘇生」

田村正樹さんの作品「蘇生」

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 調布市文化会館たづくり(調布市小島町2)で現在、調布市在住の作家「田村正樹展-時間の経過-」が開催されている。

田村正樹さんの作品「ROOTS 2013」

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 田村正樹さんの作品は、質感の違う無彩色の素材が不均等に重なり合い、「ゆらぎ」を感じさせる作風で、見るものに想像力を働かせるのが特徴。学生時代は、さびた鉄や朽ちた土壁などの古びた姿に興味を持ち、油彩で描いていた田村さんだが、モチーフでの表現について疑問を感じ、「時間の経過を表現したい」との思いから、形態を描く具象から時間の推移を表現する抽象に変化した。

 マットな質感を求め、既成概念にとらわれない表現方法を試行錯誤し、日本画で用いられるカキの殻を砕いた日本の伝統白絵の具である胡粉(こふん)を素材に、刷毛などでドローイングし、部分的に和紙を貼る工程を何度か繰り返すことで、新しい質感や色を表し、動きのある世界を作り出し、「時の流れ」を表現する。

 同展は田村さんの集大成として、過去の作品とともに新作も含め17点の作品を展示。5月20日には、会期中に来場客からアンケートに書かれた質問や疑問に対し、田村さんが答えながら作品解説をする「インタラクティブトーク」も開催する。

 来場者は「作品を通してさまざまな角度、距離で見ると最初の印象とは異なった世界を発見できる。作品を眺めていると、心がスーッとなり、大切な時間を気づかせてもらえる」とコメントを寄せている。

 開催時間は10時~18時。5月21日まで。「インタラクティブトーク」の開催時間は13時15分~14時15分。定員30人(当日先着)。

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