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調布・仙川の老舗和菓子店が閉店 武者小路実篤ゆかり、69年の歴史に幕

調布・仙川の老舗和菓子店が閉店 武者小路実篤ゆかり、69年の歴史に幕

「藤屋」2代目店主斉藤庄一郎さん 実篤氏直筆のカボチャの絵と旧店名の看板、先代の写真とともに

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 調布市仙川の商店街にある和菓子店「藤屋」(調布市仙川町1、TEL 03-3300-0416)が5月27日、69年の営業に幕を下ろし閉店する。

「藤屋」看板商品の「南瓜菓子」(中央)、「南瓜最中」(左)、「かぼちゃがいっパイ」(右)

 現在の店主・斉藤庄一さんが2代目となる同店は、1948(昭和23)年創業。青森から集団就職で上京し、同店で58年間和菓子を作り続けてきた斉藤さんは、「味を守ることが先代への恩返し」といちずに営業を続けてきた。70歳代半ばとなり、体力的に厳しい作業で箸が持てなくなることもあることから、店を続けることが難しくなった。

 厳選した素材を使い、斉藤さんいわく「ばかまじめ」に手間を惜しまず手作りし、毎日30種類ほどの作りたての和菓子を店頭に並べ、連日多くの客が来店。毎日200~300個売れる看板商品は「南瓜(かぼちゃ)菓子」(150円)。店を改築した30年ほど前に、「調布を代表する銘菓を作りたい」と、先代が懇意にしていた武者小路実篤さんから店に贈られていた直筆のカボチャの絵をヒントに作り上げた。北海道産の厳選したカボチャを丁寧に裏ごしして白あんに混ぜ、ごつごつした皮の感じを出すため、生地に抹茶を練り込んでカボチャの形にして少し焦がして焼き上げ、贈られたカボチャの絵をラベルにした。

 そのほか「南瓜最中(もなか)」や「かぼちゃがいっパイ」(以上150円)など、カボチャにちなんだ商品も市内外の多くの客から人気を集めたほか、あんこと餅にも定評があり、あんこが嫌いな幼稚園児が「子どもの日」の「かしわ餅」はおいしいと食べてくれたと斉藤さんは喜ぶ。

 斉藤さんの一番の思い出は、今は珍しくなった葬儀用の「青白饅頭(まんじゅう)」を一晩で200箱作ったこと。あんこを炊いては冷やし、まんじゅうに丸め、一晩中かかったことが今でも思い出される。メディアに取り上げられた中では、テレビ東京「出没!アド街ック天国」で「薬丸印の新名物」に採用されたが、故愛川欽也さんが当時珍しい「かぼちゃあん」を敬遠して食べてくれなかったと長い歴史を振り返る。

 斉藤さんは「ここ数年は毎年店を閉めようと思い悩んでいた。ご愛顧いただいていたお客さまには本当に大変申し訳なく思っているが、体がもたないので決断させてもらった。皆さまに心より感謝している」と話す。

 営業時間は10時~18時。日曜定休。営業は5月27日まで。

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