西調布将棋クラブの店主が100歳に 将棋に刺激、生き生きと暮らす日々

炭酸飲料を片手に次の一手を考える中村弘さん、100歳に

炭酸飲料を片手に次の一手を考える中村弘さん、100歳に

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 西調布駅近くの旧甲州街道沿いに昨年オープンした「将棋倶楽部(クラブ)中むら」(調布市上石原1、TEL 042-482-4847)の店主・中村弘さんが5月26日、100歳の誕生日を迎えた。

常連客と対局する中村さん 、壁には孫が飾った100歳の誕生日を祝うデコレーション

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 中村さんは昨年3月、先代から103年続いた「中村履物店」を閉店し、その2カ月後には長年の夢だった将棋クラブをオープンした。99歳で夢を実現したことが話題となり、調布経済新聞でも中村さんを追い、昨年は閉店と開店のニュースを2度掲載した。加えて、そのバイタリティーを取り上げるテレビ取材などもあったため、中村さんにとって忙しい1年となった。

 「100歳になったが何も変わらない、めでたくもない。孫が祝ってくれたのと、古くからの履物屋のお客さんから花が届いたのはうれしかったけれど」と話し、中村さんらしく誕生日を振り返った。

 隣近所が集まり屋外で将棋を指す昭和の風物詩「縁台将棋」で、子どもの頃に将棋を覚えた中村さん。現在は、グラブにやってくる客を相手に、毎日将棋を指している。クラブのオープン当初、店内は全面に将棋盤が置かれていたが、今は草履やせったが並べられ、スペースの左半分に履物店が復活。「常連さんが困ると言うから、半分履物屋に戻したよ」と、中村さんは笑って答える。

 飛田給に住むという常連客を相手に、この日の対局は中村さんの1勝2敗。常連客は「中村さんは将棋が強くなってきた」と話す。日曜など、同クラブには近隣の将棋好きが集まり、テーブルが埋まって満員になることもあるという。

 中村さんは「将棋クラブを始めて、年配の人が遊びに来てくれるようになった。集まって話し合える場所になっているのはうれしい。本当は若い人にもっと来てもらいたいのだが、うまく宣伝できなくて。まだまだこれからかな」と話す。

 「毎日頭を使っているから、まだもうろくしてないよ。将棋は面白いね」とも。2045年には人生100年時代に突入すると言われる日本だが、炭酸飲料を飲みながら「まいったなあ。どうしようかな」と、次の一手を考え続ける100歳の中村さんの3桁の人生が始まった。

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