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調布・神代植物公園のサクラソウが認定獲得 現存300種ほぼ網羅、記念講演も

「神代植物公園サクラソウ品種コレクション展」会場で園芸係長の仲辻周平さんが示す「日本植物園協会ナショナルコレクション」認定書

「神代植物公園サクラソウ品種コレクション展」会場で園芸係長の仲辻周平さんが示す「日本植物園協会ナショナルコレクション」認定書

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 都立神代植物公園(調布市深大寺元町5、TEL 042-483-2300)のサクラソウ品種コレクションが「日本植物園協会ナショナルコレクション」に認定されたことを記念し、7月1日、特別講演会を開催する。

サクラソウを美しく見せる五段の棚に配色翌並べた「さくらそう花壇」。さくらそう会と連携し制作したこの花壇は、明治10年代の原型を修復しよみがえらせた。写真提供:東京都神代植物公園

 日本植物園協会ナショナルコレクションとは「野生種、栽培種にかかわらず、日本で栽培されている文化財、遺伝子資源として貴重な植物を守り後世に伝えていく」ことを目的とした植物コレクション。2017年7月に「ナショナルコレクション認定制度」が始まり、5件申請され2件認定された。同時に認定された「武田薬品京都薬用植物園命名ツバキ品種群」とともに今年6月19日、日本植物園協会第53回大会(広島市)で「第1回ナショナルコレクション認定証授与式」が行われた。

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 認定(第2号)された「神代植物公園サクラソウ品種コレクション」は同園が開園時以来「さくらそう会」と連携し栽培してきたもので、認定理由は「江戸の地に生えた野草から江戸の人たちが育てあげた唯一の園芸草花であるサクラソウの現存する品種のほぼ完全なコレクション。『さくらそう会』が認定している約300品種のうち293品種を保全し、普及活動や展示によって伝統園芸文化継承にも注力」したことから。

 特別講演会では「さくらそう会」世話人代表の鳥居恒夫(とりいつねお)さんが「『江戸の花サクラソウ』その魅力と栽培文化について」と題して講演し、同園職員が「ナショナルコレクション制度と神代植物公園サクラソウ品種コレクション」について解説する(13時30分~15時30分、先着50人、植物会館2階)。

 園芸係長の仲辻周平さんは「江戸時代にさくらそう栽培で用いられた孫半斗鉢(まごはんどばち)やそれを模した桜草鉢で育て、春の展示会では天保時代から伝わる伝統的な『さくらそう花壇』に並べるなど鑑賞方法にもこだわっている」と話す。バックヤードで栽培管理を担当する渡邉さんは「植え替え時など名札を混乱させると品種コレクションに影響が出るので注意が必要。今回の認定であらためて身が引き締まる思いがする」と話す。

 現在、認定証と植物アクリル標本を飾り、パネルと動画でコレクションを紹介する「神代植物公園サクラソウ品種コレクション展」を開催中(植物会館1階ロビー)。

 開園時間は9時30分~17時(入園は16時まで)。月曜休園(祝日の場合は翌日)。入園料は、一般=500円、65歳以上=250円、中学生=200円(都内在住在学の中学生は無料)、小学生以下無料。講演会と展示は入園料のみ。展示は7月16日まで。