水生植物「パラグアイオニバス」の大きな葉の上に乗る子ども向け体験イベント「パラグアイオニバスに乗ろう!」が8月24日・25日、都立神代植物公園(調布市深大寺元町5、TEL042-483-2300)で行われる。
パラグアイオニバスは、パラグアイやアルゼンチンなど南米を原産とするスイレン目スイレン科オオオニバス属の水生植物。水面に大きな浮葉を広げて育ち、葉の直径は最大で1.5メートルになる。葉裏にあるスポンジ状の葉脈が網目状に伸びて間に空気がたまり、人間が乗れるほどの浮力を持つ。葉柄と葉裏にトゲがあり、葉縁が20センチほど立ち上がるのが特徴。
花は7月から9月にいくつも咲き、ひとつの花が開花しているのは2晩だけ。夕方に直径25センチほどの白い花が開き、強く甘い香りを発して甲虫を誘いそのまま朝閉じる。翌晩再び開いた花はピンク色や赤紫色に変色し、香りがほとんどない。閉じ込められていた虫が飛び出し、花粉を付けたまま他の香りの強い1晩目の花に移動し受粉を助ける。
担当者は「池に浮かんだ小舟のような葉に乗ることで、植物の不思議さや面白さを感じてもらえれば」と話す。
体重制限は30キロまで。整理券を植物会館1階ロビーで配布(13時~、各日先着30人)。体験はツツジ園奥の池で13時30分~15時30分。参加無料(入園料別途)。パラグアイオニバスの葉の成長不順や雨天の場合は中止。
開園時間は9時30分~17時(入園は16時まで)。月曜休園(祝日の場合は翌日)。入園料は、一般=500円、65歳以上=250円、中学生=200円(都内在住在学の中学生は無料)、小学生以下無料。