府中市の「府中うめぇもの研究サークル」が「TOKYO府中アイス」を完成させ、市内5カ所で販売している。
じゃんけん大会の勝者に「TOKYO府中アイス」をプレゼントする古都見ちゃんと、開発した「府中うめぇもの研究サークル」代表の矢島英彦さん。
市内の農家が栽培したブルーベリーと阿蘇産ジャージー牛乳を使用したヨーグルト風味で、ブルーベリーの鮮やかな紫色とさっぱりとした上品な味が特徴。新たな府中の特産品として注目されている。
製作したのは市内の製菓店や農家など事業主による団体で、地元の産物だけでなく熊本地震の復興支援にもつながるよう現地の素材も取り入れ、3年前から研究開発してきた。ブルーベリーは、東京農工大学(府中市幸町3)で「日本のブルーベリーの父」といわれる故・岩垣駛夫(いわがきはやお)教授が栽培に関する基礎研究を行った縁もある。
昨年から試作品を一部店舗で販売し、8月11日に正式な完成発表会を府中市郷土の森観光物産館(府中市是政6)で開催した。発表会では商品パッケージにもデザインされている府中観光協会のイメージキャラクター「古都見(ことみ)ちゃん」が登場し、じゃんけん大会の勝者10人に「TOKYO府中アイス」を進呈した。
団体代表で商品開発の中心的役割も果たした矢島英彦さんは「ブルーベリーの酸味とヨーグルトは相性が良く、子どもから大人まで喜んでもらえると思う」と話した。じゃんけん大会で勝ち「TOKYO府中アイス」をもらった親子は「おいしい」と笑顔で頬張っていた。
価格は290円。販売は府中市郷土の森観光物産館(TEL 042-302-4000)のほか、府中市郷土の森博物館「ハケの茶屋」(南町6)、モナムール清風堂(宮町2)、マインズショップ西府店(分梅町3)、移動販売車「キッチン海すずめ」。