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調布に自家焙煎コーヒー店 深大寺から移転、満足できるフェアトレードコーヒーを

「ベルベット・コネクション」店主の河村拓さんが一杯ずつハンドドリップでいれるコーヒー

「ベルベット・コネクション」店主の河村拓さんが一杯ずつハンドドリップでいれるコーヒー

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 調布市深大寺近くに店舗を構えていた自家焙煎(ばいせん)コーヒー店「ベルベット・コネクション」(調布市布田5)が9月13日、調布駅近くの品川通り沿いに移転し、リニューアルオープンした。

「ベルベット・コネクション」の外観

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 店主の河村拓さんは大学院生の頃、研究のために訪れたフィリピンの鉱山で不当な低賃金労働を目の当たりにしたことで労働者の人権について問題意識を持ち、以前から生産者の人権を尊重したフェアトレードについても興味を持っていた。自らフェアトレードを行うことで少しでも社会問題の解決につながればと、コーヒービジネスの道を選び、2013年にコーヒー豆の卸売りを開始。2015年には深大寺近くにカフェをオープンした。

 コーヒー豆は、児童労働を使わず、国が定めた最低賃金以上を労働者が受け取り、農薬を適正に使い、たたき売りをせずに適正価格で売買するなど、国際フェアトレード基準の認証を受けた製品の中から、河村さん自らが厳選した高品質の豆のみを買い付け。それぞれの豆の持ち味が最大限に引き立つよう、丁寧な温度調整で手間暇かけて焙煎して提供する。卸売りを始めて5年がたち、年々販売量が増えたことから、より大きな焙煎機を設置するため、調布駅近くに移転しリニューアルオープンした。

 店舗面積は19坪で、1階に注文カウンターとキッチン、2階に18席を用意。ゆっくりとコーヒーを楽しんでもらえるよう、一部の席には電源も用意した。メニューは、「ハンドドリップコーヒー」「カフェラテ」(以上430円)、「アイスコーヒー」(450円)、「キャラメルマキアート」(490円)、ソフトドリンクなどのほか、自家製「コーヒー屋さんのカレーライス」(650円)、「チーズケーキ」(430円)などのフードも用意。コーヒーはブレンド4種類、シングル7種類程度から好きな豆を選ぶことができ、テークアウトも可能。コーヒー豆(100グラム=500円~)はひきたてを販売する。

 河村さんは「フェアトレード製品を選択することは社会的な意義があるが、その前提として味が良くなければ。おいしいと満足してもらえるフェアトレードコーヒーの店を目指し、地域の方々に愛される店になれば」と話す。

 営業時間は9時~21時(変更の可能性あり)。

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