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調布・仙川にアートギャラリー インドの学校支援NPOが初の拠点、手作り品販売も

「ツォモリリ文庫」主宰のおおくにあきこさん(右)と年の半分はインドで実務を担うディレクターの浜尾和徳さん(左)  後方はインドカシミール地方に伝わる鉤針だけで作るクロッシェワークのコットンラグ 撮影 大槻茂

「ツォモリリ文庫」主宰のおおくにあきこさん(右)と年の半分はインドで実務を担うディレクターの浜尾和徳さん(左)  後方はインドカシミール地方に伝わる鉤針だけで作るクロッシェワークのコットンラグ 撮影 大槻茂

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 調布市仙川駅近くに10月5日、アートギャラリー「ツォモリリ文庫」(調布市仙川町1、TEL 03-6338-1469)がグランドオープンした。

「ツォモリリ文庫」の一坪ギャラリー

 2009年からインドの学校を支援してきたNPO法人ウォールアートプロジェクトの初めての拠点となる同ギャラリー。プロジェクトは、大学で教育を学び、インドの貧困地区を訪れ、識字率が低く十分な教育環境のない現地に学校を寄付した学生たちと、国際支援や国際交流に興味があったおおくにあきこさんが出会って始まった。

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 できあがった学校をどのように運営し教育の支援につなげるかを一緒に考え、アートやものづくり・場づくりを通じて支援しようと、2010年より学校の壁をキャンバスに壁画を描く芸術祭「ウォールアートフェスティバル」を開催した。多くの人が学校へ足を運ぶきっかけとなり、ボランティアも延べ400人を超える活動となって、2013年には日本に現地のアーティストを招いて開催、今年11月には福島県猪苗代町で開催する。

 インドを巡るうち、遊牧民が作るパシュミナの織物や手織りの布、藍染めの製品など職人技の手仕事に出合い、現地の人たちが気付いていない価値に光を当てて応援。活動を支える資金づくりにしようと、手仕事製品「ツォモリリ」ブランドを立ち上げ、通信販売や出張販売を行ってきた。

 同ギャラリーには、ツォモリリブランドの商品を中心に手仕事の製品を展示販売する手仕事ギャラリースペース、ジャンルにはとらわれず地球を感じさせるアートの展示販売スペース、路面のショーウインドーをギャラリーに見立て主に若手のアーティストの作品を展示販売する一坪ギャラリースペース、イベントに欠かせない食事を作り貸し出しも可能なダイニングキッチンスペースを用意した。

 プレオープンの7月には、オープニング記念として、同プロジェクトに参加経験のある未来美術家・遠藤一郎さんによるワークショップやライブペイントなどが行われ、これまでプロジェクトに携わった人など遠方からもたくさんの人が訪れた。グランドオープン日には、画家・音楽家・詩人である加藤シモンさんによる三味線とDJと語りのコラボライブが行われ、現在も一坪ギャラリーで「加藤シモン展 土と石と木に描く」を開催している。

 アートスペースでは、インドの先住民ワルリ民族の「ワルリ画展 ラジェーシュ・モールの世界」を開催し、来日した作家と一緒にワルリ画を描くワークショップも行われた。

 おおくにさんは「アートの力に導かれて今の活動があり、都会に生きていると忘れてしまうことをインドから教わることも多い。地域の方々にも楽しんでもらえる場になれば」と話す。

 営業時間は11時~18時。火曜・水曜・木曜定休。「加藤シモン展 土と石と木に描く」「ワルリ画展 ラジェーシュ・モールの世界」共に11月11日まで。

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