調布市文化・コミュニティ振興財団が11月15日、「第1回映画のまち調布賞」の市民投票の結果を発表した。
同賞は、市民による人気投票と経験豊富な映画人による審査を経て、主に映画を制作する技術スタッフへ贈られるもので、映画制作会社や映画製作の現場を支える技術者といった「映画のつくり手」が集まる「映画のまち調布」の魅力を伝える新たな取り組みとして企画された。同様の方法による映画賞の選考としては、国内初の試みとなる。
投票は、2017年10月1日から2018年9月30日に日本国内で初公開された映画の中から、調布市在住・在勤・在学者およびシアタス調布来場者が心に残った作品を選ぶ形式で行われ、2018年4月から10月までの投票期間内に1万1168票が集まった。投票された作品の中から、2019年2月中旬から開催される「映画のまち調布 シネマフェスティバル」で上映可能な上位10作品程度をノミネートし、映画制作現場の技術者らで構成する選考委員会が同賞技術部門(撮影賞・照明賞・美術賞・録音賞・編集賞)の受賞者を決定。各賞受賞者の発表は、2月上旬を予定している。
市民投票の結果は、1位「万引き家族」、2位「劇場版コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命」、3位「空飛ぶタイヤ」、4位「名探偵コナン ゼロの執行人」、5位「カメラを止めるな!」、6位「DESTINY 鎌倉ものがたり」、7位「映画ドラえもん のび太の宝島」、8位「アウトレイジ 最終章」、9位「未来のミライ」、10位「ちはやふる-結び-」(10位まで)。
同フェスティバルは、同財団がこれまで28回にわたり開催してきた「調布映画祭」をリニューアルし、「つくる」「楽しむ」「学ぶ」をコンセプトに、「映画のまち調布」が総力を挙げて新たに開催する映画と映像の祭典。同市内の映画・映像関連企業や、昨年調布駅前にオープンしたシネマコンプレックスが企画の段階から参加し、全面的な協力の下、同賞授賞式をはじめ、ゲストトーク付きの映画上映会、映画・映像関連の展示やワークショップなどの各種関連イベントを実施する。
授賞式は3月2日に開催。上映会は3月2日~10日。会場は、イオンシネマ シアタス調布、調布市文化会館たづくり。「映画のまち調布 シネマフェスティバル」は2月16日~3月10日に開催。