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調布・仙川にバイオリン工房 独マイスター称号持つ名工が池袋から移転

「プロイス弦楽器マイスター工房」代表のアンドレアス・プロイスさん

「プロイス弦楽器マイスター工房」代表のアンドレアス・プロイスさん

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 ドイツのバイオリン製作マイスターの称号を持つ名工が弦楽器の修復や販売を行う「プロイス弦楽器マイスター工房」(調布市若葉町1、TEL03-6231-0959)が3月1日、調布市仙川駅近くにプレオープンした。

「プロイス弦楽器マイスター工房」の看板 バイオリンの形が目印

 ドイツに生まれ16歳の時に偶然バイオリン工房を見学したことをきっかけにバイオリン職人になる決意をしたというアンドレアス・プロイスさん。現地のバイオリン製作学校の勧めで、日本人で初めてドイツの国家資格であるバイオリン製作マイスターを取得した無量塔(むらた)蔵六さんが開校した「東京ヴァイオリン製作学校」に入学するため、19歳で単身来日。独学で日本語を勉強しながら、バイオリンの製作、修理の技術を学び、卒業後にはドイツ、ハンガリー、フランス、ニューヨークの国際的に知られる修復専門のアトリエなどで修業を重ねた。中でもニューヨークのジャック・フランセの工房ではストラディヴァリウスをはじめとするクレモナの銘器などに毎日触れ、高度な修理、修復技術や本物を見る目、作者の製作意図を理解する力などを養った。

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 その後ドイツに戻ってマイスター称号を取得し、2006年に留学中からいつか戻りたいと思っていた日本で、自身初めての工房をオープン。主に池袋で近隣の音楽大学の先生や生徒、音楽家や弦楽器愛好家などに信頼を得て修理、修復などを請け負い、時にはコンサートホールに出向いて、音の調整やアドバイスなども行ってきた。

 独自のバイオリン製作も行い、NHK交響楽団のコンサートマスターだった徳永二男さんや東京フィルハーモニー交響楽団首席ビオラ奏者の須田祥子さんなども使用。2013年にはモスクワのバイオリン製作コンクールのレプリカ部門で優勝し、日本からは2人しか認められていない国際的なバイオリン製作協会にも所属するなど、バイオリン職人としての確かな評価を得ている。今回、自宅と桐朋学園大学音楽学部にほど近い同地に工房を移転オープンし、これまで通りバイオリンをはじめとした弦楽器の修理、修復、音の調整、毛替えや販売を行う。

 プロイスさんは「日本はプロの音楽家、趣味で音楽をしている方、豊かな人間形成のために習っている子どもも多くて、とても素晴らしいことだと思う。弦楽器を学んでいる時は特に音の調整が重要で、調整できていないと楽しくない。日本語での対応も全く問題ないので、プロの音楽家の方だけでなく、多くの方に相談に来ていただけたら」と話す。

 グランドオープンは4月1日を予定。営業時間は11時~18時。日曜・祝日定休。

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