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調布駅前工事の仮囲いにラグビーデザイン 地元クリエイターらが実現

デザインの設置が完了した調布駅前仮囲いパネルの前で 壁プロジェクト実行委員会や調布駅前商店街のみなさん

デザインの設置が完了した調布駅前仮囲いパネルの前で 壁プロジェクト実行委員会や調布駅前商店街のみなさん

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 パルコ調布入り口前の調布駅北口ロータリー工事の仮囲いに、5月15日、ラグビーワールドカップを啓発するデザイン装飾が登場した。

調布駅北口ロータリーに登場しただるまがモチーフのラグビー選手を使ったデザイン装飾

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 仮囲いが設置されたのは2月。人通りが多い同所に立ち並ぶ白いパネルを活用できないかと近隣の5商店街が集まる「調布駅前商店街」が実行委員会を設立。市で活躍するデザイナーの原子尚之さんや調布企画組、同市の商店会の支援を行うSC総合管理にも声を掛け、3カ月かけて詳細を詰めていった。

 現在の仮囲いが6月中旬には次の工区に移動することや、公共事業のため工事に行政機関の許可を得なければならないことから、少しでも早く企画内容を決める必要性があったという。

 4月初旬には市民にまだあまり浸透していないラグビーのルールを掲載することに決定。当初はより多くのルールを掲載しようと細かい図柄を検討していたが、現在の工区には点字ブロックが設置されており、通行人が点字ブロックをふさいで立ち止まることを避けるため、「一目で分かるデザインにしなければならない」と、ゴールデンウイーク前にデザインを変更。最終的には、関係者への企画説明用にサンプルで作成した、だるまがモチーフのラグビー選手を使ったデザインが好評だったため、このキャラクターを採用することとなった。

 設置に必要な資金は調布駅近隣の企業や店舗、団体から協賛を募ることにしたが、より広く市民に関わってもらえるものにしたいとの思いからクラウドファンディングも実施。地域クラウドファンディングを手掛ける「FAAVO」で調布を担当する竹中裕晃さんにも協力を依頼した。

 協賛の返礼品には、ラグビーにちなんで制作された地元の商品を採用し、同商品の認知度向上も目指す。全ての協賛者はホームページに掲載するほか、1万円の協賛には「東京手ぬぐい本舗」が制作した「調布ラグビー応援手ぬぐい」(現金手渡しに限り「調布ラグビー焼酎」も可)を、5,000円の協賛には同キャラクターのステッカーを用意。

 実行委員長を務める大前さんは「工事パネルを活用した取り組みができれば面白いと、当初は軽い気持ちで始めたが実現までには想像以上のさまざまな課題があった。協賛金集めもこれから。少しでも多くの装飾をして、ラグビーW杯への機運醸成と街を歩く人々の心が躍り、街を楽しんでいただけるような駅前広場になれば」と話す。

 同工事は4工区に分かれ、現在の工区から次の工区に移る時には装飾したパネルも一緒に移設。掲示はラグビーW杯が閉会し、3番目の工区が終わる11月末までを予定。

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