写真家ハービー・山口さんの写真展「私が育った街、君を見つけた街」が現在、調布市文化会館たづくり(調布市小島町2)1階展示室で開催されている。
公益財団法人調布市文化・コミュニティ振興財団が主催する同展は、「幸せの瞬間」を捉える名手として多くのカメラマンからも注目を集める写真家ハービーさんの作品を展示。ハービーさんは「人間の希望を撮りたい」「人が人を好きになるような写真を撮りたい」をテーマに、市井(しせい)の人々にカメラを向け続けてきた。
作品の多くはモノクロ写真で、40年以上にわたり世界各地で出会った人々の日常生活を切り取ったワンシーン。人懐っこい瞳でこちらを見つめる子どもや、屈託のない表情で隣人と笑い合う人々、食べ物のにおいや温度が伝わってきそうな街の様子など、とりとめもなく過ぎてしまう日々の中にある「幸せの瞬間」をカメラに収めている。
同展では、「街が人を育む」をテーマに、ロンドンをはじめ、ルクセンブルク、代官山17番地などハービーさんが滞在した街で撮影した写真を展示するほか、昨年に同館と同市内の深大寺で撮影した写真を初公開。「幸せそうな人や、美しい人々や光景の写真を撮ることで、僕自身が救われてきたけれど、今、そうした写真で誰かを救えたら」と願うハービーさんの思いを表現する。
開催時間は10時~18時。入場無料。5月27日・28日休館。6月9日まで。