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調布で能楽テーマに美術展や舞台公演 2020年までの文化プログラム一環で

「調布能楽odyssey(オデッセイ) 破」

「調布能楽odyssey(オデッセイ) 破」

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 「調布能楽odyssey(オデッセイ) 破」と称し、能楽をテーマにした美術展「守破離」が9月14日から、調布市文化会館たづくり(調布市小島町2)で開催される。

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 調布市文化・コミュニティ振興財団が、新進アーティストの美術展や能楽公演、能楽を深く楽しむためのトークショー、能面制作ワークショップといった各種イベントを企画。「調布能楽odyssey」は、市内にある古刹・深大寺と縁の深い「能楽」を軸に展開する伝統芸能プロジェクトで、2020年までの3年間の文化プログラム事業の一環として昨年度から実施している。さまざまな角度から「能楽」に焦点を当て、ユネスコの無形文化遺産にも登録されている日本の伝統芸能「能楽」を紹介する。

 同展は、千利休の「利休道歌」にある「規矩作法 守り尽くして破るとも離るるとても本を忘るな」という「守破離」の思想をもとに、能楽師の山中●晶(がしょう、●は牙に之繞)さんと覆面アーティストのamさんが、伝統芸能の「過去・発展・進化」の段階を紹介。江戸時代の能面や装束、扇子など古典的な展示をはじめ、縄文時代から現在に至るまで時代を超えたエッセンスを取り入れながら現代美術やデザインの視点から作品を展示する。

 関連イベントとして、ギャラリートークやトークショー「Nohのかたち-脳科学でみる能楽の芸術性」 、ワークショップ「覆面TRINGOを作ろう!」「紙で作る能面」を開催するほか、山中さんが出演するパフォーマンス 「PeoO 切り離された足にもタコの魂は宿る」も披露。開催日時などの詳細は、ホームページで確認できる。

 10月6日には、「狂言×ミライ×能」を同館くすのきホールで開催。「次世代への継承」をテーマに、子どもから重要無形文化財総合指定保持者のベテランまで各世代の能楽師が舞台に立つ。初心者にも分かりやすい狂言2曲と能1曲のほか、解説やフリートーク、能の一部分だけを舞う「仕舞」といった多様なプログラムを用意する。

 開催時間は10時~18時。入場無料。11月4日まで。能楽公演の開演時間は、狂言の部=14時~、能の部=15時30分~。指定席(通し券)料金は、一般=3,000円(22歳以下・外国人は1,000円)、ちょうふアートプラス会員=2,700円。自由席(狂言の券、能の券)は各1,600円。

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