調布駅前の喫茶店「シュベール」(調布市小島町2)が9月30日、38年の歴史に幕を閉じる。
同店はチェーン展開の2号店として1979(昭和54)年にオープン。「あなたの街の喫茶店」をコンセプトに、ゆったりとしたソファ席を配し、くつろぎの空間を提供してきたが、都市計画の一環による建物の取り壊しで、閉店が決まった。
メニューは、自家焙煎(ばいせん)コーヒーをはじめ、ソフトドリンクやデザート、サンドイッチやスパゲティ、グラタンなど豊富に取りそろえ、毎月7日・21日には「シュベールの日」として、通常580円のナポリタンを280円で提供するなど、趣向を凝らした取り組みで幅広い年齢層に親しまれてきた。
店長の山田さんは「通勤前のサラリーマンや通院中のご高齢者、ランチを楽しむ子ども連れなど、さまざまなお客さまにご利用いただいた。閉店の一報を聞きつけ、二世代、三世代で来店されるお客さまもいた。中には、生前おじいさまが集めていたスタンプカードを持参してくださった方も。10年以上前に勤めていた従業員も来店し、反響の大きさに驚いている。閉店当日まで通常通り営業する予定。ぜひたくさんの方に足を運んでいただき、シュベールならではの味わいを楽しんでいただきたい」と話す。
営業時間は8時~22時。