縁結びの寺で知られる東京・調布の「深大寺」地域を舞台にした短編恋愛小説「深大寺恋物語」の公募が1月31日、始まった。
縁結びの由来を持つ「深大寺」と門前にある多くのそば店や茶屋、「東京都立神代植物公園」などの「豊かな自然や花と緑」などを盛り込み4000字以内で仕上げるオリジナルのラブストーリーを公募する同事業は、今回で16回目。毎年日本全国から応募があり、昨年は362作品の応募があった。
応募作品は、深大寺や周辺地域が盛り込まれていることが原則で、文芸作品として価値があることを規定とする。作品は、調布市内の図書サークル会員や市民らによる事前審査を経て、最終審査にかけられる。最終審査は「時代屋の女房」で第87回直木賞を受賞した村松友視さん、「切羽へ」で第139回直木賞、2018年に「その話は今日はやめておきましょう」で第35回織田作之助賞を受賞した調布市出身の井上荒野さん、文芸評論家で日本ペンクラブの常務理事を務める清原康正さんの3人が行う。
入賞は6作品で、最優秀賞1作品には賞金10万円、審査員特別賞2作品には5万円が贈呈される。そのほか、深大寺特別賞、深大寺そば組合賞、調布市長賞が設けられている。
応募は1枚800字詰めの専用フォーマット(ホームページに掲載)を使い4000字5枚以内。締め切りは7月31日13時。