府中市中心市街地のにぎわいの創出や商業活力の向上などを支援し、市全体の活性化につなげるために活動する一般社団法人「まちづくり府中」は現在、クラウドファンディングのシステムを活用した飲食店応援プロジェクト「ふちゅエール（飲食店編）」を企画し支援者を募っている。

登録された119店舗から応援したい店を選ぶ

　2016（平成28）年に創設した同法人はこれまでに、けやき並木通りの「竹あかり」イベントや大國魂神社前角地施設の運営など、地域の事業者と市民をつなぎ街を盛り上げる事業を行ってきた。今回は、新型コロナウイルス感染症の影響を受け経営に苦難している飲食店と、店を応援したい市民の気持ちをつなげ、具体的に支援する方法として同プロジェクトを立ち上げた。

　支援方法は「食事券購入型支援」と「食事券購入なし型支援」の2つある。食事券購入型支援は、登録店舗から選んだ飲食店で使える食事券が支援した同額分届く。食事券購入なし型支援は、指定した飲食店へ支援した同額を送ることができる。支援者は府中市民に限らず誰でも可能。登録店は現在、119店舗参加している。

　食事券は7月1日～12月31日に利用でき（緊急事態宣言下等での店舗休業時を除く）、支援金は各店舗へ振り込まれる。いずれもプロジェクト終了後6月末までに発送・手続きする予定で、食事券の制作や振込手数料などは同法人が負担する。

　プロジェクトには多くの支援が集まり、熱心なメッセージも投稿されている。「地元のお店を応援できる方法がないかなぁと思っていた時にこの活動を知り、微力ながら支援させていただきました！」「日々の生活に彩りをくださっている飲食店のみなさん、踏ん張ってください。手はつなげませんが…気持ちはつながって」など、応援する人々の気持ちも飲食店への励みになっている。

　プロジェクト担当者は「大好きなお店や行きたかったお店でこれからも楽しむことができるように今、皆様から府中のお店へのエールをどうかよろしくお願いいたします」（以上、原文ママ）とコメントしている。