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府中の老舗花火店がサプライズ打ち上げ コロナ終息願う全国一斉プロジェクトで

夜空に咲いたスターマイン©丸玉屋小勝煙火店

夜空に咲いたスターマイン©丸玉屋小勝煙火店

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 新型コロナウイルス終息への願いを込めて、全国の花火製造業者が「サプライズ花火大会」を企画、プロジェクトに賛同した府中の老舗「丸玉屋小勝煙火店」(府中市押立町1、TEL 042-363-6251)が、サプライズ花火を打ち上げる。

調布の花火、過去の打ち上げ©丸玉屋小勝煙火店

 新型コロナ感染拡大防止のため、隅田川花火大会をはじめ、各地の花火大会が中止されている。本来であれば、夏の花火シーズンに向けた製造の最盛期。花火大会の中止が相次ぎ、季節産業である花火業界は、経営難に加え、製造中止による花火技術の継承にも影響を受けるなど、これまでにない危機的状況を迎えている。

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 苦しい状況の中、それでも花火の力を信じて、コロナ禍で疲弊した人々に笑顔を届けようと、全国の花火師らが立ち上がった。「全国一斉悪疫退散祈願『Cheer up!花火プロジェクト』」と銘打ち、首都圏のほか、北海道から沖縄県まで、全国158の花火業者が、同日同時刻に、各地で一斉に花火を打ち上げる。

 花火のルーツは諸説あるが、花火大会は江戸時代に悪疫や悪病の退散を願い始まったともいわれている。同プロジェクトには、新型コロナという悪疫退散を祈願し、「全国に希望と元気を届けたい、苦境にある花火業界について関心をもってほしい」などの思いが込められている。

 当日は、各業者がそれぞれの場所で同時刻に打ち上げる。花火の様子を撮影し、ツイッターやインスタグラムなどのSNSに投稿、多くの人がシェア・拡散できるようにするほか、「日本の文化である花火」を、世界中の人々にも発信したいと考えている。

 1864年創業で150年以上の歴史がある同店は、都内に2社しかない打ち上げ花火製造会社のうちの一社。調布や狛江の花火大会のほか、隅田川花火大会、伊勢神宮奉納花火大会など、全国で花火の打ち上げを行っている。

 同社の小勝康平さんは「花火大会がなくなることは、業界の継承に関わる問題。花火は、夏の風物詩で楽しむものというイメージが強いが、その歴史や技術、安全対策などにも関心をもっていただく機会になればと考えている。日本の打ち上げ花火は世界に誇れる文化。当日は花火を見上げて、笑顔になってもらえれば」と話す。

 当日は、約3分の打ち上げを予定。人が密集するのを避けるため、日時・場所は非公開。

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