国立天文台三鷹キャンパス(三鷹市大沢2)は10月24日、「三鷹・星と宇宙の日2020オンライン」を開催する。
「三鷹・星と宇宙の日」は例年、「国立天文台」「アストロバイオロジーセンター」「東京大学大学院 理学系研究科附属 天文学教育研究センター」「総合研究大学院大学 物理科学研究科 天文科学専攻」の共催事業として、普段一般公開していない観測所や実験施設を公開し最新の研究成果を紹介してきた。
今年は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、三鷹キャンパスでの開催を見合わせオンライン配信で行うことを決めた。配信番組では、太陽系から遠い宇宙へ旅をしながら、研究者が観測機器や研究施設を駆使して宇宙の謎に挑む姿を紹介。最新の研究成果をはじめ、研究者を支える人々にもスポットライトを当て、さまざまな角度から天文学の最前線を伝える。
例年満員になるほど人気の高い講演会もオンラインで聴講できる。今回は「ブラックでダークな宇宙」をテーマに3人の講師が語る。秦和弘さん(国立天文台水沢VLBI観測所助教)による「視力300万で探る巨大ブラックホール観測最前線」、宮崎聡さん(国立天文台先端技術センター 教授)による「すばる望遠鏡で挑むダークマターの謎」、土居守さん(東京大学天文学教育研究センター教授)による「超新星とダークエネルギーの謎」。講演順やタイトルは変更の可能性あり。
事前に募集した質問に研究者が答える番組を配信する。当日の質問も受け付け、天文や宇宙に関する疑問や天文学者に尋ねたいことなどをツイッター(#naojday)やユーチューブのコメント欄などで受け付ける。
国立天文台の担当者は「宇宙の不思議とそれに挑む研究者の情熱を丸一日かけてライブ配信する。さまざまな特設ウェブコンテンツなどオンラインならではの企画も予定している。大人から子どもまで楽しめる盛りだくさんの内容でお届けするので、この機会に遠方の方など多くの人に参加してもらいたい」と話す。「三鷹キャンパスではイベントを行わないのでおうちで楽しんで」と呼び掛けている。
配信時間は10時~18時30分(予定)。