東京外国語大学(府中市朝日町3、TEL 042-330-5150)が11月19日~23日の5日間、学園祭「第98回外語祭」をオンラインで開催する。
今年で98回目を迎える同学祭。昨年は3万人以上を動員し、情報サイト「レッツエンジョイ東京」が開催する大学祭ナンバー1を決めるコンテスト「学園祭グランプリ」では通算3回のMVPを獲得、過去7回にわたり上位3校として表彰されている。
今年は、新型コロナウイルスの影響を受け、キャンパスでの開催は見送りとなったが、同祭実行委員は「世界がコロナ禍に陥っている今こそ、人と人がつながる機会をつくりたい」と考え、「世界と僕らの交差点」をキャッチコピーに、全面オンラインでの開催を企画。インターネットの特性を生かし、世界をつなぐ「交差点」を体現することを目指す。
1年生は、世界のさまざまな文化紹介や料理紹介動画、語科紹介や大学生活などをインタビュー形式で公開。例年人気の2年生による語劇も動画で配信するほか、各語科が工夫して撮影した演技系のコンテンツを公開する。同実行委員会が主体となり、世界の絵本読み聞かせや「受験生応援企画」、インスタグラムなどで民族衣装やフェースペインティングを紹介するなど、子どもから大人まで楽しめるコンテンツも用意する。そのほか、ゼミや有志団体による発表・プレゼンや、音楽、パフォーマンス、展示関連のコンテンツも用意する。
同委員会委員長の石橋実和子さんは「98回目にして、史上初のオンライン開催。コロナ禍で、海外渡航はおろか、国内の移動も自粛モードとなり、毎日顔を合わせていた友人と気軽に会うこともままならなくなった。そんな今だからこそ、オンライン外語祭で人と人が交わる機会をお届けしたいという気持ちで企画した。お手元の画面にやってくる外語祭が皆さまと世界の『交差点』となることを願っている。ウィズコロナ時代の先陣を切る外語祭に期待していただければ」と話す。