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調布「つつじヶ丘花のまちプロジェクト」が10周年 冬の植え替えイベントも

つつじヶ丘花のまちプロジェクト「冬の植え替えイベント」で子どもたちが中心となって作り上げた植え込み クリスマスツリーも

つつじヶ丘花のまちプロジェクト「冬の植え替えイベント」で子どもたちが中心となって作り上げた植え込み クリスマスツリーも

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 調布市つつじヶ丘駅前ロータリー周辺を中心に植え込みやプランターの設置・メンテナンスを行なうボランティア活動「つつじヶ丘花のまちプロジェクト」が今年10周年を迎え、12月6日、冬の植え替えイベントが行なわれた。

つつじヶ丘花のまちプロジェクト代表の河端毅さん

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 地域のボランティア活動などを行なっている河端毅さんが発起人となり、形に残るまちづくりを進めたいと2010(平成22)年に活動を開始した同プロジェクト。河端さんが通勤で利用するつつじヶ丘駅周辺は、活動開始当時、植栽は乏しく、放置自転車も多かった。橋上駅舎への大規模工事中だったこともあり、新しい駅にリニューアルするとともに、つつじヶ丘をその名にふさわしい「花のまち」にすべく仲間を募り、駅前の植え込みの手入れやプランター設置のボランティア活動を開始した。

 近隣の商店会や調布市などからの協力により、少しずつプランターが増え、現在ではロータリー周辺に加え、商店街の店舗前など、40基を超えるプランターを設置。日々花の手入れを行ない、毎年5月と12月に行なう植え替えイベントではポスターを掲示して参加者を募り、団体に所属していない市民なども参加。近隣小学校での環境に関する授業や夏祭りでの出店なども行い地域に根付いた活動は10周年を迎えた。

 活動開始当初はプランターが破損されるなどのトラブルなどもあったが、現在ではトラブルも少なく放置自転車も減り、花が際立つようになって、近隣のまちづくりの団体などとも協働しながら楽しく活動する一方、会員の年齢層も上がり、夏場には朝と夕2回の水やりが必要となるなど、花の維持には会員の負担が大きくなってきていると10年を振り返る。

 12月6日に実施した「冬の植え替えイベント」には、団体に所属する会員に加え、子どもがポスターを見て参加したいと言ったことをきっかけに定期的に参加している親子連れや、同地域で生まれ育ったが今回初はじめて活動を知り参加したという市民など、合わせて約30人が参加。植え込とプランターの植え替えを行ない、10周年記念の鉢を通行人にプレゼントした。参加者からは「花の前を通る度に自分たちで植えた花の成長を見て親子で愛着を感じている」「街が一気に華やかな雰囲気になった感じがする」「土いじりをするのは子どもの時以来でとても楽しかった」などの声が聞かれた。

 河端さんは「『花のまち』を目指めざす活動は街の美化だけでなく防犯にもつながる。この活動に賛同してくれる仲間を増やして、花も地域のつながりもさらに広げていけたら」と話す。

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