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府中は「竹」で明かりのおもてなし なぜ大國魂神社は正月でも「松」飾りを嫌うのか

府中と縁の深い馬のデザインをあしらった「竹あかり」

府中と縁の深い馬のデザインをあしらった「竹あかり」

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 京王線府中駅南口のスカイナード(ペデストリアンデッキ)とけやき並木通りで現在、竹を使ったオブジェの明かりを灯す「おもてなしライトアップ~竹あかりで府中のお正月~」を行っている。

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 府中では昔から、くらやみ祭のおはらいや正月の飾りに「竹」を使用してきた。大國魂神社に伝わる「七不思議」の一つ「境内に松の木なし」に由来するといわれている。神様の大国様が八幡様と出掛けて夜になり、八幡様に「宿を探すからここで待て」と言われた。しかし、いくら待っても八幡様は戻ってこない。待ちぼうけを受けた大国様は「まつはういものつらいもの」「まつは大嫌いだ、まつのはいやだ」と言い、それ以来「待つ」を「松」にたとえて嫌うようになったと伝わっている。今でも境内には松の木がなく、神社近くの家々では正月に門松ではなく竹を飾る。

 担当者は「古くから府中の伝統や習慣と関わりのある竹を使った明かりで、町行く人たちをもてなしたい。幻想的で温かな『竹あかり』で、少しでも和んでいただければ」と話す。

 点灯時間は16時30分~24時(新型コロナウイルスの影響により時間を変更する場合あり)。2月2日まで。

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