京王電鉄は1月15日、「京王フローラルガーデンアンジェ」(調布市多摩川4、TEL 042-480-2833)の営業を5月31日で終了すると発表した。
クリスマスシーズンのガーデンに灯されたキャンドルやイルミネーション
同ガーデンは、京王線京王多摩川駅に隣接していた「京王百花苑(けいおうひゃっかえん)」の跡地に2002(平成14)年3月29日に開園。園名の「アンジェ」には「Amenity Natural Garden of Europe(心地よい自然にあふれた欧風庭園)」という意味が込められている。フランス語では「アンジュ」と発音し、「エンジェル=天使」という意味もある。
東京ドーム1.5倍の敷地に、「モネの池」をイメージして作られた「ウォーターガーデン」や、大きな石を組み合わせて自然に近い雰囲気が楽しめる「ロックガーデン」など、趣の異なる15種類のガーデンを配置。「マグノリアガーデン」にはコブシやモクレンなど30種200本が栽培され、都内最大規模を誇る。「チェリーガーデン」では早咲きの河津桜からソメイヨシノやサトザクラまで次々に咲き、毎年花見客で賑(にぎ)わう。初夏や秋にはつるバラの回廊や華やかなモダンローズの「ローズガーデン」に愛好家が集った。一年を通してコンサートや、ハロウィーンやクリスマスなどの季節イベントも開催され、子どもからお年寄りまで多くの市民が訪れた。
支配人の栗山英行さんは「これまで多くのお客さまに来ていただき、ありがとうございました。閉園まで4カ月ほどあるので、それぞれの思い出をたどりながら、マグノリアなど春の花を楽しんでいただければ」と話す。
同ガーデン敷地内に併設されている「BBQ-VILLAGE(バーベキュー・ビレッジ)」は10月31日まで営業する。
同地の今後の予定は「京王多摩川駅周辺地区まちづくり」計画として、調布市・市民・京王電鉄が協力して進める。