府中市郷土の森博物館(府中市南町6、TEL 042-368-7921)で現在、館内工事により通行できない階段を利用してひな人形の展示を行っている。
1987(昭和62)年に開館した同館は、天井改修工事に伴い昨年10月から来年4月(予定)まで2階展示室など一部施設の利用を中止している。今回お目見えした「階段びな」は、通行できない階段をひな壇に見立てて同館所蔵のひな人形を飾ったもの。このほかに、明治時代の商家を移築した「旧島田家住宅」でもひな人形を展示している。
担当者は「工事により展示室をご覧いただけないが、『階段びな』で季節を感じていただければ。休室中はプラネタリウムで『常設展示室体験ツアー』を投映し、過去にタイムトラベルしながら各時代の府中を紹介している」と話す。「ただいま園内各所で梅の花が見頃を迎えている。例年のようなイベントは行わないが3月7日まで『梅まつり』を開催しているので、色や香りを楽しみながら梅の花を愛(め)でてほしい」とも。
同館では建物の内外いずれでも感染予防措置を行っており、入場者にも新型コロナウイルス感染予防対策への協力を求めている。
開館時間は9時~17時(入場は16時まで)。休館日はホームページ。入館料は、一般=300円、中学生以下=150円、4歳未満および府中市在住の中学生以下・市内の小中学校に通っている児童や生徒は「学びのパスポート」利用で無料。ひな人形の展示は3月18日まで。