調布の古刹(こさつ)・深大寺の伝統行事「厄除元三大師(がんざんだいし)大祭 だるま市」が3月3日・4日、規模を縮小して開かれる。
富士、高崎と並ぶ日本三大だるま市の一つで、調布の春の風物詩として例年多くの参詣者でにぎわう同大祭。昨年に続き、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、規模を縮小して開催する。
元三大師堂で執り行う大護摩供は、祈願時間を10時~15時に限定し、堂内の「密」を避けるため個別に起立したまま祈願するなど、例年とは異なる方法で行う。高僧が列を成し境内を進む主要行事「お練り行列」は中止する。
東京に春を呼ぶとして有名な同大祭に併せ立つ縁起だるま市。例年通り、だるま店は立ち並び、境内には「だるま目入れ所」が設置され、購入しただるまの目入れに僧侶が対応する。「必ず起き上がる」縁起だるまの左目に、梵字(ぼんじ)の「阿(あ)」を書き入れる独特の目入れで、願いや祈りを込める。
深大寺の担当者は「マスク着用の上、両日とも、日中のピーク時を避け分散してご来山いただきたい。新型コロナウイルス感染予防策のため、境内ではマスクの着用、各所のアルコール消毒にご協力をお願いしたい」と呼び掛ける。
だるま目入れ所は9時~17時。両日限定の散華付「だるま市限定朱印」(500円)を頒布する(※紙の頒布のみ)。