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調布・仙川にコミュニティーカフェ 子どもから大人までが楽しむ「広場」目指し

「POSTO」店主の田中東朗さん(右)富池亮太さん(中)加賀広樹さん(左)

「POSTO」店主の田中東朗さん(右)富池亮太さん(中)加賀広樹さん(左)

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 子どもから大人まで誰でも自由に利用できる広場のような場所「POSTO(ポスト)」(調布市仙川町1)が3月8日、調布市仙川駅近くにオープンした。

「POSTO」のエントランス

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 調布市出身の田中東朗さんが世の中にない新しい価値や働き方を創り出そうと、大学時代の同級生の富池亮太さん、加賀広樹さんと共に議論する中、目的がなくても誰でも自由に利用できる場所が世の中から減ってきていることに注目し、2018(平成30)年10月、調布市緑ヶ丘の団地が立ち並ぶ地域に誰でも自由に利用することができる喫茶室「ほんのもり」を3人でオープンした。

 同店は誰でも自由に本を読み、会合を開催し、ボードゲームで遊ぶなど図書館、集会所、児童館のような使い方のほか、田中さんが講師を務める学習塾や、富池さんが開講する子ども向けテニス教室の拠点としても活用。この2年間で、近隣住民が地域への興味や関わりを持ち、数多くの多様なつながりと活動が生まれたという。これらの経験を通し、新たなアイデアが生まれつつある中、仙川の街の中心地に2号店の出店を打診され、新たな挑戦を決意。クラウドファンディングで資金を集め、「POSTO」をオープンした。

 イタリア語で「場所」を意味する同店も、「誰でも理由がなくても滞在できる場所」を基本コンセプトに、特に大人が消費目的以外に街中でゆっくり過ごすことができる場所がないことに注目し、カフェを併設した「広場」と、大人も手を動かすことに没頭できる作業エリア(利用料1日100円)を用意。人々のコミュニケーションを促進する掲示板も設置して依頼と報酬のやりとりもできるようにし、さまざまな人々が行き交う街の中心地ならではの新たなつながりや活動の拠点となることを目指す。

 カフェコーナーでは、無添加のチーズを使用した「チーズトースト」(200円)、緑ヶ丘にある曜日限定カフェ「3Beans cafe」から仕入れる「“haru”さんのグラノーラ」(400円)、同市内の店から仕入れたコーヒー豆を使った「ブラックコーヒー」(300円)、「本日のジュース」(200円)など、素材を厳選し自分たちがおいしいと思う軽食と飲み物を用意し、飲食物の持ち込みも可能とする。店舗面積は約25坪で、作業エリア以外テーブルや椅子は置かず、長いベンチを設置した。

 田中さんは「大人が楽しんでいる場所は子どもにとっても安心できる楽しい場所となる。さまざまなコミュニケーションが生まれ、これまでに街中で経験したことのないようなゆったりとした時間を楽しんでもらえたらうれしい」と話す。 

 営業時間は8時~20時。水曜定休。

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