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調布の偉人研究家「偉人名言迷言事典」出版 渋沢栄一の言葉も

「偉人名言迷言事典」を出版した真山知幸さん

「偉人名言迷言事典」を出版した真山知幸さん

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 調布市深大寺東町在住の偉人研究家、真山知幸さんが4月20日、「偉人名言迷言事典」(笠間書院)を出版した。

新刊の「偉人名言迷言事典」と、真山さんがこれまでに著した書籍

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 真山さんは1979(昭和54)年兵庫県生まれ。2002(平成14)年同志社大学法学部法律学科卒業、業界誌出版社の編集長を経て、2020年独立。偉人や名言の研究を続け、多数の著書を出版。「ざんねんな偉人伝」「ざんねんな歴史人物」は計20万部以上を記録するベストセラー。名古屋外国語大学現代国際学特殊講義、宮崎大学公開講座などで講師活動も行っている。

 同書は、古今東西で活躍した偉人たちの言葉を収載した事典。アインシュタインやマリー・キュリーなどの科学者、紫式部や宮沢賢治などの作家、さらには女優のマリリン・モンローや大河ドラマ「青天を衝(つ)け」主人公の渋沢栄一など多岐にわたる100人の言葉が載っている。一人一人について人生を追いながらそのとき発した言葉を紹介していくので、100の偉人伝としても読める。

 優れた「名言」だけでなく、偉人らしからぬ泣き言や愚痴などの「迷言」も取り上げている。「人の心は表があれば裏もあり、光があって影もある。迷言を知ることで名言が心に響いたり、思わぬ嘆きに共感して偉人の存在が身近になったりする」と真山さんは話す。「偉人たちが困難に直面したとき物事をどうとらえて壁を乗り越えたのか知ることは、現代に生きる私たちにとっても大きな武器になるだろう」とも。

 真山さん自身、大学生のとき就職活動を意識して歴史人物や政治家の名言を集め始めたが、思わしくない結果が続くなか文芸評論家の小林秀雄の言葉「絶望するにも才能がいる」に励まされたという。「思い通りにいかないことの方が多いのが、人生である。偉人の名言と迷言が読者の心の処方箋になれば」と語った。将来に悩む中高生から仕事のヒントを求めるビジネスマンまで、さまざまなシーンで人生の指針になる事典。

 A5判並製336ページで、価格は2,200円。全国書店やウェブなどで販売中。

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