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調布「みつばちプロジェクト」が5周年 グリーンコミュニティーの定着目指す

調布「みつばちプロジェクト」 仙川のマンション敷地内に設置した巣箱

調布「みつばちプロジェクト」 仙川のマンション敷地内に設置した巣箱

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 調布市仙川町のゴミ拾いからスタートした地域活動「グッドモーニング調布!」の一つである養蜂活動が5月1日、初めての蜂蜜採集から5年目を迎えた。

調布「みつばちプロジェクト」養蜂スクールの皆さん

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 同町在住の児島秀樹さんが仙川駅周辺のゴミ拾いを始めたことをきっかけに、2014(平成26)年にスタートした「グッドモーニング仙川!プロジェクト」。当時、駅前開発で整備された同地域には花や緑が少なく、若い世代が参加しやすく地域の環境を良くしようというコミュニティーも希薄に感じたため、地域住民が主体となって自分たちが住みたい街をつくろうと、児島さんが近隣住民と共に駅前の清掃と緑化活動を始めた。花の植え替えの際に蜜を吸っているミツバチに遭遇し、「花がある地域にミツバチが来る」ことを再認識。花とミツバチがあふれる街、蜂蜜の採れる街にしたいと2016(平成28)年、養蜂活動も始めた。

 ミツバチの巣箱を児島さんが住むマンションの敷地内に設置し、初めて巣箱から取り出した蜂蜜約600グラムは地域の住民などと味わった。その後、深大寺地域にも巣箱を設置したことをきっかけに活動を「グッドモーニング調布!」に改名。毎年約40キロ前後の蜂蜜を採取し、地域の店舗やイベントのほか、レストランや菓子店の原材料としても販売している。2018(平成30)年からは同プロジェクトの担い手を育成することを目的に初心者向けの養蜂スクールも開講。食や環境に対する意識の高い人や、セカンドライフとして地域活動に取り組もうとしている人などが参加している。

 同プロジェクト開始の際にはマンションの管理組合や近隣住民への説明に時間をかけて理解を得たが、その後5年間、大きなクレームやトラブルはなく、同プロジェクトが加わったことで活動が大幅に拡大して地域の友達が増え、「この街が自分の街だと思えるようになり、住み続ける意味が見つかった」と児島さんは振り返る。6月からは新たに小学生向けの環境スクール「グリーンスクール調布」を開く予定で、より多くの地域住民とつながり、自分たちが住みたいと思うまちづくりを目指す。

 児島さんは「ミツバチを飼うことは、地域や環境に配慮することにつながり、街を育てることになる。環境に配慮することはライフスタイルそのもの。自発的にやりたくなる活動を継続することで、環境に配慮するライフスタイルの地域活動『グリーンコミュニティー』が定着して、調布全体がより暮らしやすい街になれば」と話す。

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