自家製の発酵調味料と地元野菜を使った食事などを提供する「こな家」(調布市国領町7、TEL 042-485-2280)が5月15日、調布市国領の住宅街で至近移転しリニューアルオープンした。
旅館「こな屋」を営む料理人だった父親の影響で料理好きになったという岩城晶さん。旅館の手伝いをするうちに「ごはん屋」を開きたいという思いが強くなり、看板を下ろした旅館に隣接する離れで2015(平成27)年に「こな家」をオープン。食感を残すため大きめに手切りした野菜とたっぷりの具を入れるのが特徴のギョーザを看板に、化学調味料をできるだけ使わないなど、体に優しい家庭料理を提供する店として人気店となったが、家庭の事情により昨年11月で休業。今回、再開できる状況が整ったことから、旧店舗から50メートルほどの至近距離に移転しリニューアルオープンした。
次々と料理を創作する中、食の安全や健康にさらに興味を持つうちに発酵食品に魅了され、知識と技術を習得。同店では、食べ比べて選んだ島根県の麹(こうじ)を使った約10種類の自家製発酵調味料を多用した料理を提供する。野菜は創業当初に知り合った、除草剤を使わずできる限り農薬も減らして栽培する地元の農家「ファームコヤマ」で収穫された野菜を使用。体にいい安心安全な食を提供したいという考えが合い、同農園の野菜を中心に翌週の週替わりメニューを決めている。
店舗面積は約18坪でテーブル12席を用意し、当面は3組のみの要予約イートインのランチとテークアウトを中心とした営業を行う。ランチは、「週替わりサービスランチ」(1,000円~)、「こな家餃子(ぎょうざ)」(2個=200円)、「自家製甘酒ジュース」(500円)、「自家製クラフトコーラ」(400円)などを用意し、テークアウトには弁当のほか、「気まぐれお総菜」(550円)などを用意。日によりファームコヤマの野菜なども販売する。
岩城さんは「基本発酵調味料のみで味付けをした、お子さまにも安心して食べていただける食事を用意している。日常的に安心安全な食事が取れるよう、発酵教室や子ども食堂なども開催できれば」と話す。
営業時間は、イートイン=11時30分~15時、テークアウト=12時~17時。水曜・木曜・日曜定休。