府中の「大國魂神社（おおくにたまじんじゃ）」（府中市宮町3、TEL 042-362-2130）で、毎年7月20日に斎行される「すもも祭」の「からす団扇（うちわ）」と「からす扇子」頒布を昨年に続き今年も18日～20日の3日間にわたって行う。

新型コロナウイルス感染症対策を施して行った、昨年の「からす団扇」と「からす扇子」頒布の様子

　同神社の「すもも祭」は、例年約7万人が訪れる夏の風物詩として親しまれてきた。平安時代中期に源頼義（みなもとのよりよし）と長男・義家（よしいえ）が奥州安倍氏平定（前九年の役）の戦勝祈願に立ち寄り、勝利したお礼参りでスモモを供えたことに由来する。以来「すもも市」が立つようになり、近年は多くの露店が並びスモモを販売してきた。昨年は新型コロナウイルス感染症を考慮し露店は出店せず、今年も同様の予定。

　同祭で頒布される「からす団扇」と「からす扇子」は、農作物の害虫駆除や病気の平癒の御利益があり、玄関に飾ると魔をはらい幸福が訪れるといわれる。昨年は混雑緩和のために頒布期間を3日間に拡大した。今年も同様に行い、期間中に参拝できない人には郵送での頒布も受け付ける。

　境内での頒布時間は、18日・19日＝9時～17時、20日＝6時～19時。初穂料は、からす団扇＝500円、からす扇子＝小1,500円、大2,000円、特製からす扇子＝5,000円。郵送希望者は同神社ホームページの専用フォームから申し込む。