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調布・西光寺で2000年の時を超え咲く古代ハス 間もなく開花

原始の姿そのままに咲く大輪の古代ハス、西光寺境内の池で

原始の姿そのままに咲く大輪の古代ハス、西光寺境内の池で

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 つぼみの膨らんだ古代ハスが、調布・西光寺(調布市上石原1、TEL 042-482-3320)境内の池で、間もなく開花を迎える。

泥の中から茎を伸ばし清らかに咲くハスの花

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 古代ハスは、植物学者の大賀一郎が1951(昭和26)年、遺跡で発見した推定2000年以上前の実から発芽に成功したハス。「大賀ハス」と呼ばれ、その子孫が全国に広がり、今も各地で大輪の花を咲かせている。西光寺では約45年前、檀家から分けられ、庭の池で栽培を始めたという。

 同寺は、応永年間(1394年~1428年)に開山したとされる古刹(こさつ)で、新選組が改称した後の甲陽鎮撫隊率いる近藤勇が休息を取った寺としても知られる。

 ハスの花は早朝に開き、午後になると閉じて4日目に花びらを落とす。現在、つぼみが6個ほどあり、順に咲くため2週間ほど見頃は続く。

 同寺住職の長谷瑞信さんは「ハスは仏教のシンボルとして尊ばれ、仏様はハスの形をした蓮華座(れんげざ)に乗っている。泥の中からきれいな花を咲かせるハスのように、混沌(こんとん)としたコロナ禍でも、いつか花は咲くと希望を持ってもらえたら」と話す。

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